春季大会初戦 東洋大を圧倒/関東大学春季交流大会Aグループ

2025.05.20

 関東大学春季交流大会(春季大会)初戦。前試合の同志社戦から、平翔太(商4=東福岡)主将をはじめとした主力がスタメンに戻り、東洋大と戦った。前半開始から着実にトライを取り35―0で試合を折り返す。後半も同様危なげなく得点を重ね。64―7で快勝を収めた。

◆5・18 関東大学春季交流大会Aグループ(明大八幡山グラウンド)
▼対東洋大戦
 ○明大64{35―0、29―7}7東洋大

 先制点を決めたのは明大。1分、スタートキックをマイボールとし、敵陣22メートル付近まで駒を進めると、左センター平翔が相手ディフェンスの間を抜け、すぐさま右センター東海隼(情コミ4=光泉カトリック)にパスを回し、インゴールに飛び込んだ。19分、平翔がハーフAライン付近からキックで前進を試みると、ボールはインゴールへ。すかさず反応した東が俊足を魅せセービング。「2つともサポートやチェイスでしっかり走って取り切れたのは良かった」(東)。続く29分には、敵陣22メートルライン付近で相手のノックフォワードによりマイボールとすると、マイボールスクラムからスクラムハーフ柴田竜成(営4=秋田工)がそのままボールを持ち出し、パスを受け取ったスタンドオフ萩井耀司がトライを決めた。明大の勢いはここでは止まらない。前半終了間際の37分、敵陣22メートルライン付近の攻撃から、ブレークダウン後柴田が自らボールを持ち出しゲイン。柴田の技ありパスをトライゲッターの右ウイング白井瑛人(商2=桐蔭学園)が受け取りインゴールに飛び込む。守っては0点に抑え、35―0でハーフタイムに入る。

 迎えた後半でも先制したのは明大だった。敵陣22メートルライン付近でのスクラムで相手のペナルティを獲得すると、マイボールラインアウトで再開し、フェーズを重ね最後は最上太尊(商4=仙台育英)がグラウンディング。しかし12分に相手に今試合初得点を許す。「メンバーが変わった中で、いい部分もたくさんあったが、1トライ取られてしまったので、そこで(1トライを)取られない試合展開ができれば良かった」(右フランカー・政経4=東海大仰星)。トライを許した直後のリスタートキックでマイボールとすると、公式戦初紫紺となった長谷川壮馬(商2=明大八王子)の迫力ある突進から、伊藤利江人(商3=報徳学園)が相手ディフェンスを跳ね除けトライを決めた。17分、左ウイング山村和也(商4=報徳学園)が抜け独走し大きくゲインに成功する。伊藤利が大外にロングパスを放り公式戦初紫紺となった渡邉陽平(商4=開志国際)がインゴールに飛び込んだ。44分にも渡邉はダメ押しトライを決め、ウイングとして大きな役割を果たす結果となった。64―7でノーサイドとなった。

 春季大会初戦で快勝を収め好スタートを切った明大。「全体的に前半からキックが多く、キック後のトランジションのところをしっかり全員で走って、最後まで80分間できたのは良かった」(東)。初紫紺の選手も多く出場した今試合。次戦は京都で行われる招待試合・京産大戦となる。「(京産大は)関西1位を争うチームなので、ハードな試合になると思うが、いつも練習でやってることを今日のように出すだけなので、しっかりコミュニケーションをとって、次は0で抑えたい」(平翔主将)。平組のこれからの戦いに期待が高まる。

[木曽琴乃]

試合後のコメント
平翔
――初戦でしたが、チームのまとまり雰囲気はキャプテンから見ていかがですか。
 「去年よりだいぶいいチーム作りっていうのはすでにできているなと思っていて、BK、FWのコミュニケーションもしっかりできているので、いい雰囲気ではあります」

楠田
――ご自身のプレーを振り返っていかがですか。
 「体を当てれる部分はしっかり当てれたので良かったなと思ったんですけど、久しぶりの80分の試合で、一試合を通して走り切れなかった部分もあったのでもっと頑張らないといけないと思いました」

右プロップ山口匠(政経3=流経大柏)
――スクラムを振り返っていかがですか。
 「同志社大戦の課題が結構多かったので解決するためにいろいろ策を出し合って、絞って大まかに8人でまとまって押そうというのを実行できて良かったと思います」


――今試合のアタックの感触を教えてください。
 「今日のフォーカスとしてスクエアとスペースを意識しようという話があったんですけど、BKが平面になった時に今言ったアタックができていなかった場面がありました。キックを積極的に使うところはよかったと思います。」

後藤快斗(政経1=桐蔭学園)
――良かった点と反省点を教えてください。
 「トライ前のアタックのところで、テンポを出したいところでテンポを出せましたし、キックの判断は良かったんですけど、キックの精度がまだ悪いので、次は精度をもっと高めて次の試合に備えたいなと思います」