大接戦の末、逆転勝利!中大を下す/春季関東大学1部リーグ戦

2025.05.19

 春季リーグ戦好調の明大が中大とのフルセットの激闘を制し、見事逆転勝利を収めた。立ち上がりは苦しんだものの、粘り強く流れを引き寄せた明大。この勝利により、春季リーグ戦3位以上が確定した。次戦は首位・早大との大一番に臨む。

◆4・12~5・24 春季関東大学1部リーグ戦(日体大健志台キャンパス他)
▼5・18  対中大戦(日体大健志台キャンパス米本記念体育館)
○明大3{22-25、25-22、25-11、20-25、15-12}2中大

<スターティングメンバー>(ローテーション順)
S近藤蘭丸(文4=東福岡)、OH佐々木駿(商4=土浦日大)、MB成村航希(政経2=東海大相模)、OP黒澤孝太(政経4=明大中野)、OH近藤大翔(政経1=日本学園)、MB渡邉健(政経3=日本航空)、Li磯脇侑真(政経3=東福岡)

第2セット 成村⇆山田美雄(政経4=東福岡)

 第1セット、明大は黒澤の鋭いスパイクで先制するも、中大の多彩な攻撃に押されて、セットを先取された。流れを変えたのは第2セット。途中出場した山田が、チームに勢いを与える。序盤は7-7と拮抗(きっこう)する展開となったが、明大が3連続得点で主導権を握り、キレのあるアタックや巧みなプレーを重ねてこのセットを奪い返した。続く第3セットでも近藤大のアタックや山田の好プレーが光り、逆転に成功。「サイドアウトをしっかりと確実に取れたことが、勝因の一つだったと思う」(近藤蘭)と冷静に分析した。

 第4セットも連取してこのまま流れに乗りたい明大だったが、中大に立ち上がりから2点を先取され後手に回る。明大は黒澤の活躍で一時はリードを広げたものの、ミスが響いてこのセットを落とし、勝負は第5セットへもつれこんだ。最終セットでは明大が先制点を取得するも、中大も粘り強く応戦し、一進一退の攻防が続く。試合中盤、明大は4年生の黒澤と佐々木が意地を見せ強烈なアタックやサービスエースなどで4連続得点を記録し、流れを引き寄せた。さらに、ピンチサーバーとして投入された松木も、サービスエースで存在感を発揮。チーム全体で相手にプレッシャーを掛け、明大が最終セットを奪取。大接戦を制し、中大に逆転勝利を収めた。「第5セットは、戦術的な対策というよりも、最後は自分たちのメンタルや気持ちの強さが勝負を分けると考えていた。ここで一気に仕掛けようという思いで臨んだ」(山田)と振り返った。

 この勝利により、明大は春季リーグ戦で3位以上を確定させた。次戦は現在首位の早大との直接対決に挑む。「優勝をかけて早稲田さんと対戦できるかもしれないので、最後は思いきり全力でぶつかるだけだと思っている」(黒澤)と闘志を燃やす。勢いそのままに、明大は春の頂点を狙う。

[下田裕也]

試合後のコメント
近藤蘭 

ーー次戦への意気込みをお願いします。

 「まずは、春季リーグ戦で3位以内という目標を達成することができました。ただ、優勝を狙える位置にいるので、当然そこを目指していきたいです。来週もこの会場で、いわば決勝戦のような試合が行われます。そのような舞台に立てることに感謝しつつ、これまで積み重ねてきたものを発揮し、自分たちのベストを尽くして戦いたいと思います」

黒澤

ーー試合を振り返っていかがですか。

 「フルセットでは、リードしていても追い付かれる場面が何度もありましたが、最終的に勝ち切れたのは良かったと思います」

山田

ーー途中から入った心境について教えてください。

 「第2セットから自分が出場し、ブロード攻撃を中心に多く動いて、ミドルとして相手のブロックを引きつけ、サイドの選手が攻撃しやすい形をつくることを意識しました。自分の役割はしっかり果たせたと思います」