大会閉幕 課題が見えた2日間/全日本学生ウエイトリフティング個人選手権

 全日本学生個人選手権の最終日には+109キロ級に辻本侑矢マキシム(法3=家島)が出場。悔しさのにじむ結果ではあったものの、各選手が課題を持ち帰り、さらなる成長につながる大会となった。

◆5・17〜18 第71回全日本学生ウエイトリフティング個人選手権(はびきのコロセアム)
▼109キロ級
棄権 新井
▼+109キロ級
9位 辻本(S130 J152 T282)
※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル

 「まだまだ成長しなくてはいけない」。試合終了後、辻本は悔しさをにじませながら振り返った。昨年までは寺西洸志郎(令6営卒)らが大きな存在感を見せていた明大の重量級。その後に続きたい辻本であったが、結果は苦いものとなった。

 スナッチでは140キロを目標としていたが、3本中2本を取り切れず、記録を130キロとする。「やはり緊張があり、思っていたような動きができていたつもりだったが、できすぎていたのか後ろに行ってしまった」。スナッチの不完全燃焼を糧に、続くジャークでは1本目をしっかりと挙上。このまま目標の160キロを達成したいところだったが、2本目に挑戦した156キロは惜しくも失敗に。「(一度立ち上がった後)息を整えて差すことができなかった」と焦りから3本目も取ることができず、トータル282キロで9位に終わった。

 全日本学生個人選手権で新たにスタートを切った明大ウエイトリフティング部。軽量級では表彰台入りが相次いだが、全体としては本来の実力を発揮し切れなかった。今大会で発見した課題を克服し、7月に行われる東日本大学対抗選手権(東インカレ)で成長を見せることができるか。選手たちの活躍に注目したい。

[大島菜央]

試合後のコメント
辻本
――今日の調子はいかがでしたか。
 「調子は良くはあったのですが、その調子をあまりコントロールできなかったというのが正直な感想です」

――東インカレの意気込みを教えてください。
 「重量もそうなのですが、やはり今回のことも一度振り返って、成功率と安定性を極めていこうかなと思います」