真価問われる一戦で勝利!法大破る/関東大学リーグ戦

 悲願の東洋大戦勝利を果たし、その勢いを持続できるか否か明治の真価を問われた今試合。序盤は不安を感じさせる戦いぶりだったものの、梁取部門主将の活で見事に立ち直り、リーグ戦無敗を守った。

 2日に強豪・東洋大を倒して本学と同じく勢いに乗る法大との戦いの場は、東京湾を臨むアクアリンクちば(千葉市美浜区)。移動の疲れ、慣れないリンクということもあってか、第1ピリオドは双方とも動きが鈍く、「ピリッとしない」(監物コーチ)試合展開が続く。だらだらとした展開に選手のいらいらは募り、ちょっとしたきっかけで小競り合いが多発。いつ大乱闘になってもおかしくない不穏な空気が流れた。

 「法大が相手で、少し気が抜けている」。見かねた梁取部門主将からインターミッション中に一喝を受けて臨んだ第2ピリオドは、第1ピリオドと比べれば格段に動きがよくなっていた。繰り返し法大のゴールへ迫り、ついに7分20秒、外崎がゴール左隅に押し込んだパックがゴールラインを超え、明治が先制点をつかむ。この得点に一気に勢いづいた明治は、「声をかけ合って」(外崎)法大に猛攻をしかけた。

 しかし15分43秒、攻撃中のスキを突かれて法大に1点を与えてしまう。「あの失点の時は不安だった」(梁取部門主将)。だがそんな不安もわずか1分後、再び外崎の得点で吹っ飛んだ。左側から放たれた外崎のシュートは、法大GKの足に跳ね返されてそのままゴールネットへ。「適当に打ったら入った。神が味方してくれたんじゃないか」と外崎は笑うが、この得点がその後の試合の流れを決定づけた。

 2点目に大いに盛り上がった明治は、第3ピリオドに入っても法大にセンターラインを割らせない猛攻を続けた。その後の得点はなかったものの、“攻撃は最大の防御”を地で行くプレーで、法大にチャンスすら与えない。窮地の法大は試合終了1分前にタイムアウトをとり、捨て身の6人攻撃をしかける気配を見せたが、常にアタッキングゾーンでプレーを続ける明治を相手にGKを戻らせる余裕はなく、そのまま試合終了。見事リーグ戦3勝目をつかんだ。

 昨年は強豪を下した後に気を抜き格下に負けることが多かっただけに、この勝利に選手の喜びはひとしお。しかし次の相手は第9回大学交流戦苫小牧大会(サマーカップ)で敗れた中大だ。雪辱の懸かる一戦を前に、「この勝利がいい方向へ行くようにしたい」(梁取部門主将)と気を引き締めていた。

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No. Name (C/A) Pos. 備考
◆今試合の出場選手◆
GK
31 寺島悠介 GK 昨年度から安定した守りを見せる明治の正GK
第1セット
19 近藤勝将 FW よく走るパワフルなFW。1年次から1セットで活躍
14 江端勇人 FW キープ力と得点力が持ち味
16 高田昌虎 A FW 持ち前の走力とテクニックで果敢にゴールを目指す。今回負傷から復帰
77 梁取慎也 C DF センス抜群のキャプテン。シニア日本代表
長岡佑弥 DF 決定力のあるDF。白樺学園時代はキャプテン
第2セット
10 木谷大介 FW 小柄な体格を生かしたスピードが売り
22 田中  遼 FW 前年度リーグ戦では明治の得点王。今リーグ戦では2セットの要
61 土屋輝幸 FW よく走り積極的なプレーヤー。2007U-20世界選手権のキャプテンを務める
坂田  駿 DF 大柄な体格で攻めにも参加できるパワーのあるプレーが魅力
21 赤坂優輔 DF DFながら積極的なプレーをする。今試合は負傷退場
第3セット
88 外崎裕将 FW 駒大苫小牧高出身。体格が大きく、キープ力のある選手。今回の勝利の立役者
39 草野  作 A FW 安定したプレーに定評がある
18 古市達也 FW センスのあるFW。積極的なプレーをする
12 今川征治 DF 守りに定評のあるDF。北海時代はキャプテン、現在はスケート部総合主将
44 島影大希 DF 積極的なDFで攻撃にも参加
第4セット
17 高橋皓平 FW 高身長をいかしたプレーが魅力
11 角橋裕樹 FW お父さんは元日本製紙クレインズのプレーヤー
20 牛来建都 FW 体格のあるFW。今回は4セットでプレー
30 金塚佑輔 DF 安定した守備でチームを支える
草森雅弥 DF 寡黙な攻撃派DF。当たり負けない強さが持ち味

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10月7日(月)19:30~
対中大1回戦(DyDoドリンコアイスアリーナ=西武新宿線・東伏見駅前)