専大、法大に連勝! 飯村悠・木方の底力でダブルス無敗/春季関東学生1部リーグ戦

2025.05.17

 大会2日目を迎えた春季関東学生1部リーグ戦(春リーグ)。明大は専大、法大に挑んだ。初日は1勝1敗に終わり、見据える先の優勝へ白星を重ねたいところ。宿敵・専大との戦いは、4試合でフルゲームにもつれ込む激戦となるも辛勝。法大戦も4―1で勝利し、1敗を守った。

 「総力戦で勝ちにいく」(芝拓人・情コミ2=野田学園)と満を持して挑んだ専大戦。昨年度、専大相手に春秋リーグ戦、全日本学生総合選手権・団体の部(団体インカレ)と主要な大会で全敗した過去がある。先頭を切ったのは、木方圭介(政経2=野田学園)。対する相手は、昨年度のエース松田歩真(令7商卒・現日野キングフィッシャーズ)、手塚崚馬(令7政経卒・現岡谷市役所)がともにリーグ戦で打ち倒された難敵・門脇だ。だが、木方はそれを物ともしなかった。「(門脇は)ラリーと勢い付くのがうまい選手なので、自分から攻めてラリーで打ち勝てるように意識した」(木方)と第1ゲームは5点連続得点で逆転勝ち。第3ゲームは接戦となるも、攻めの姿勢を貫きストレート勝利。リーグ戦初の1番手を見事にやってのけた。しかし、ここからフルゲームの末の黒星が続く。3番・芝は加速するラリーを積極的に展開するも、相手の抜群なコース取りに苦戦し敗北。ここで明大は逆転を許した。

 高校時代の後輩との直接対決となった6番・浅見勇志(文2=希望が丘)が勝負を決着させた。第5ゲームまで一進一退の攻防が繰り広げられたが「相手は後輩でデビュー戦なので、黒星をつけさせたいと思った」(浅見)と先輩の意地を見せ競り勝ち。因縁の相手との戦いは、4-2で明大に軍配が上がった。

 法大との第4戦は、エース芝、木方が確実に得点を重ね、2―0スタート。このままストレート勝ちかと思われたが、3番・安江光博(政経4=明徳義塾)が苦戦を強いられる。第4ゲームまで互いに取りあうも、運命の最終ゲームで6点連続失点。「いざ試合になるとうまく動けなくて、自分の考えていることとやっていることがあまり一致しなかった」と悔しさを吐露した。それでも、ダブルス、シングルスと連続起用の飯村悠太(商3=野田学園)が安定の卓球で回収。敗戦を1に抑えての快勝となった。

 この連勝には飯村悠・木方組のダブルスがチームの勝利に大きく貢献。専大戦では2―0から追いつかれてのフルゲーム、法大戦では0-2からの逆転勝利となった。飯村が特に危うかったと振り返るのは法大戦。「相手は右右で、バックでうまく動かしているので打点が速い。自分たちはあまり得意なタイプではなかった」(飯村)。それでも、第4ゲームでは瞬きを忘れるほどの超絶ラリーで会場を沸かし、2-8からの大逆転に成功。全日本選手権王者は春リーグで唯一の4戦全勝のペアとなった。

 これにて、全7戦のうち4戦が終結。現時点で明大は3勝1敗で、全勝中の中大に続き2位につける。グランドスラムへの第一歩へ。1敗を守り切れるか。

[寺井和奏]

試合後のコメント
齋藤総監督
――専大との試合を振り返っていかがですか。
 
「オーダー的にすごく良かったので、勝てるなと思いました。専大ですから色々思うところがあったと思います。勝つかなと思ったら逆転もあったりなど、そこには専大の底力がありました。ただ、最後に明治ががっちりやって勝ったところが良かったです。だから、そこで今までの負けてきたところが、気持ちがすっきりしたというか、つっかえがなくなったと思います。今後どのような卓球をしていくのかは分かりませんが、専大に勝ったことで、また何か違う面のものができるんじゃないかなと思います」

安江
――唯一4年生でのオーダー入りです。プレッシャーはありますか。
 「めちゃくちゃあります。飯村、芝、木方の3人が絶対的に取れるわけでもないので、3人以外で言うと、高橋(航太郎・政経3=実践学園)、浅見、水谷と自分の中で一番点数を取りやすいのが自分だと思っています。そこに関しては4年生という部分もあるので、絶対取らないといけないというプレッシャーはあるんですけれど、負けてしまって申し訳ない気持ちです」

飯村悠
――法大戦のシングルスを振り返っていかがですか。
 
「1ゲーム目は良かったんですけど、途中ぐらいから相手の球に対応することが難しくなってきました。あまりいい状態ではなかったんですけど、そのまま最後まで勝てたので良かったと思います」

木方
――ダブルス全勝に向け、駒大戦はどのような対策をして臨みますか。
 「駒大のペアは全日学で負けたことがあります。右右のペアで、チキータとかされやすいので、そこをうまく対処できるように対策して明日に臨みたいです。」

浅見
――専大戦はフルゲームの熱戦でしたが苦しかった場面はありましたか。
 
「6番で、自分が勝てばチームも勝つ状況でした。いけるところを攻めないという守りに入った場面が多かったので、そこは結構苦しかったです。ですが、最後改善できたので良かったです」