筑波大に今季初40得点大勝 目標の5勝目到達!/関東学生春季1部リーグ戦

2025.05.12

 関東学生春季1部リーグ戦(春季リーグ)6戦目は昨年度の全日本学生選手権(インカレ)ベスト4の筑波大と対戦。前半から攻守ともにかみ合い、19-13で試合を折り返す。後半一時的に退場者が出るも、最終的には40―31という結果で大勝を挙げた。

◆4・19〜5・25 関東学生春季1部リーグ戦(日大八幡山体育館他)
▼5・10 対筑波大戦(三郷市総合体育館)
 ○明大40{19―13、21―18}31筑波大

 試合開始直後、向谷内海都(営3=氷見)が先制点を決める。そして前半開始3分間相手に得点を与えない固いディフェンスを魅せる。「ポストを使うのが上手なチームなので守り方を徹底することと、パスでずらすというよりも一対一で強く来るチームなので、そこを寄って一対一で守るというより、6人キーパー含めて7人全員で守るということを意識した」(向谷内)。攻めては8分と9分にパスカットからの速攻で青砥直輝(商1=駿台甲府)が得点。3点差で迎えた12分、安定したシュート率とGK坂本京介(営1=洛北)のセーブが決まり一気に7点リードを奪う。「フィジカルが強く、1度(ディフェンスが)当たってもシュートまで打ち込んでくることがあるので油断せずに、しっかり集中してボールを最後まで見て止めにいくことを意識した」(坂本)。点差を守ったまま27分には相手の7メートルスローを止めるビックセーブを決めた。19―13でハーフタイムに入る。

 迎えた後半。3分には青砥、栃尾佑(法3=北陸)と共にオフェンスを組み立てる熊谷継(農1=藤代紫水)が連続得点。「相手の2枚目の運動量が多いイメージだったので、それをどう対処するかという話でやっていた。間が広い時に一対一でしっかりシュートを打てたのが良かった」(熊谷)。しかし5分、15分にディフェンスで反則を取られ退場者が出て連続得点を許してしまう。「点差が離れた時に気持ちが緩んでしまう時間帯があったので、そこを引き締めてやらないといけない」(加藤良典監督)。それでも25分にはオールラウンダー・崎前風諒(政経3=北陸)の連続シュートなど試合終了まで攻撃の手を緩めず、40得点。40―31で勝利を飾った。

 3連勝を決め5勝目を飾った明大。また今季全勝中の中大が敗れ、国士大を含め3チームが5勝1敗で並ぶことに。残り3戦を残し優勝争いにまで食い込んだ。「優勝に向けて負けられない試合が続くので、このいい勢いのままあと3戦全勝したい」(小嶋悠斗・営3=市川)。次戦は昨年度春季・秋季リーグ戦ともに敗れている順大戦。快進撃止まらぬ明大の戦いから目が離せない。

[木曽琴乃]

試合後のコメント
加藤監督
――試合後の率直な気持ちをお聞かせください。
 「まず、筑波大学という力のあるチームに今日あのような形で勝ち切れたのが良かったのと、選手たちがリーグの最初に掲げた目標が5勝だったので今日勝って5勝目を挙げられて、一つ目の目標を達成できたので、本当に良かったと思います」

小嶋
――前半出場のみで4得点でしたが、ご自身の活躍を振り返っていかがですか。
 「試合をやっている時、勝負されているなというか、(シュートを)打たされているというのは自覚していたので、そこでしっかり相手の思惑通りにならずに、最低限決め切ることができたのは良かったと思います」

向谷内
――後半の一時追い上げられましたが最終的には9点差をつけました。点差を離せた要因はどこにありますか。
 「流れが相手にいった時でも、流れを渡し切らず、沈み切らずに、全員が我慢できたのは良かったです」

熊谷
――筑波大の印象はいかがでしたか。
 「とても体が強いので、体を生かしてきたプレーが多かったのですが、チームで守れたのは大きかったです」

坂本
――ディフェンス時に積極的に声を出されていました。
 「僕自身、身長が高いキーパーではないので、ディフェンスで連携しないと止められないシュートが多いので、できるだけ1本でも多くシュートを止められるように、自分がディフェンス動かすつもりで声を出しています」