インカレ王者・東洋大に圧勝!/関東大学リーグ戦

 先日のリーグ戦初戦で日大に辛勝した本学。しかし「(最悪だった)夏よりはよかったけど…」と誰もが口をそろえて言ったその1戦目から一変。インカレ連覇を果たした東洋大を相手に「攻守共によかった。雰囲気も今までで一番よかった」(近藤)と心技が一体となったプレーで圧勝し、一昨年の秋以来、大金星を挙げた。

 第1ピリオドは試合開始直後から両校の素早い攻防が繰り広げられた。東洋大が10分59秒に先制をしてから1分後、本学も土屋・外崎からのパスを田中が素早く押し込んで同点に追いつき、しかしその2分後に東洋大がまた取り返す―。わずか3分の間で試合が動き、その後互いに一歩も譲らず、第1ピリオドを終えた。

 1点を追う形で始まった第2ピリオド。「どんな状況でも声を出すようにした」(近藤)とベンチからも絶え間なく氷上の選手を盛り上げる声援が飛び交う。それに応えるように開始3分06秒、1年生の木谷がほぼ飛び込むような姿勢でシュート。日大戦の高橋(政経1)に続きリーグ戦初ゴールを決め、同点に追いついた。その後も前ピリオドに引き続いて激しく素早い攻防戦となるが、第2ピリオドは本学の決定力が勝り、このピリオドだけで3―0と大量得点で相手を大きく引き離した。

 「いつもは2ピリまでリードしてても3ピリでは続かない」(藤井監督)という本学だったが、この日は違っていた。気持ちが切れることも、足が動かなくなることもなかった。むしろ勢いは増し、徐々に東洋大を追い込んでいった。赤坂、土屋が5、6点目を奪った前半を終え、あとがなくなった東洋大はGKを上げて決死の6人攻撃を仕掛けるが、GK・寺島(政経2)を中心に守備が光り、ゴールを割らせない。ここに来ても攻撃の手をゆるめない本学はスキをついてDFをかわし、無人の東洋ゴールへだめ押しの7点目。それから間もなく試合終了ブザーが鳴り響き、終わってみれば7―3と大差がついていた。

 「東洋が相手で気合いが違った」(藤井監督)、「この試合(で勢いに)乗ったら、ここから全部乗れると思ったからこの試合に懸けてた」(梁取部門主将)と気持ちの強さの大切さを改めて感じた今試合。しかし「悪くなるのは簡単」(近藤)と持続させることの難しさも知っている。今後、得失点差なども重要になってくる今回のリーグ戦で、一戦一戦をベストな状態で臨むため、チーム全体での気持ち作りがカギとなる。

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No. Name (C/A) Pos. 備考
◆今試合の出場選手◆
GK
31 寺島悠介 GK 昨年度から安定した守りを見せる明治の正GK
第1セット
19 近藤勝将 FW よく走るパワフルなFW。1年次から1セットで活躍
14 江端勇人 FW キープ力と得点力が持ち味
20 牛来建都 FW 体格のあるFW。今回1セットに抜てき
77 梁取慎也 C DF センス抜群のキャプテン。シニア日本代表
長岡佑弥 DF 決定力のあるDF。白樺学園時代はキャプテン
第2セット
10 木谷大介 FW 小柄な体格を生かしたスピードが売り。今試合で大学初ゴール!
22 田中  遼 FW 前年度リーグ戦では明治の得点王。今リーグ戦では2セットの要
61 土屋輝幸 FW よく走り積極的なプレーヤー。2007U-20世界選手権のキャプテンを務める
坂田  駿 DF 大柄な体格で攻めにも参加できるパワーのあるプレーが魅力
21 赤坂優輔 DF DFながら積極的なプレーをします
第3セット
88 外崎裕将 FW 駒大苫小牧高出身。体格が大きく、キープ力のある選手
39 草野  作 A FW 安定したプレーに定評がある。今回高田に代わりAマークをつけて臨んだ
18 古市達也 FW センスのあるFW。積極的なプレーをします
12 今川征治 A DF 守りに定評のあるDF。北海時代はキャプテン、現在はスケート部総合主将
44 島影大希 DF 積極的なDFで攻撃にも参加。今回3セットに浮上
第4セット
17 高橋皓平 FW 高身長をいかしたプレーが魅力
11 角橋裕樹 FW お父さんは元日本製紙クレインズのプレーヤー
26 原顕太郎 FW 今回は4セットでのプレー
30 金塚佑輔 DF 安定した守備でチームを支えています
草森雅弥 DF 寡黙な攻撃派DF。当たり負けない強さが持ち味

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10月4日(土)16:45~
対法大1回戦(アクアリンクちば=JR京葉線・稲毛海岸駅 または JR総武線・稲毛駅からバス)