
東大戦 16トライの大量得点で完封勝利/定期戦
雨天の中、明大八幡山グラウンドで東大との定期戦が行われた。前半から明大の一方的な展開が続く。今日が初試合の1年生を含む多くの選手が活躍し、57-0で試合を折り返す。後半にはミスが目立つ場面もあったが東大に得点を許さず、最後まで明大のペースで試合を運ぶことに成功。最終スコアは104-0となった。
◆5・10 定期戦(明大八幡山グラウンド)
▼対東大戦
〇明大104{57―0、47―0}0東大
前半から明大が主導権を握った。先制点を獲得したのは明大。2分、カウンターラックから波状攻撃を仕掛け最後は右ロック熊谷鼓太郎(政経1=東福岡)がトライを決めた「嬉しいけれど味方のおかげなので、感謝している」(熊谷)。スタンドオフ神尾樹凛(政経1=国学院栃木)のコンバージョンキックも決まり幸先のいいスタートとなった。その後も攻めの姿勢が崩れることなく、明大が主導権を握りながら試合が進む。前半20分には敵陣5mでの東大ボールのスクラムからフリーキックの獲得に成功し、素早いリスタートから左フランカー久保太進(法2=長崎北陽台)がグラウンディング。39分には左ウイング瓜生丈道(法3=小倉)がハットトリックを決めるトライを挙げる。「一週間意識してきたことを出せたので、それがトライにつながったと思う」(瓜生丈道)。明大は57-0で前半を折り返す。「前半は相手がどういうディフェンスやアタックをしてくるかわからない状態だった。まずは自分たちのプレーをしようというところを意識した」(ゲームキャプテン・右センター舛尾和・文3=佐賀工)。
後半は開始7分にオフロードパスをつなぎ工藤大知(政経1=明大中野)が押し込んだ。後半もいいスタートとなり東大に主導権を渡さず得点を積み重ねた。しかし中盤にミスが続いてしまう場面も目立った。「メンバーが変わって、コントロールの部分がごちゃついてしまった」(舛尾)。けれども相手にボールを与えてしまう場面でも堅いディフェンスで得点を許さず、後半も折り返しを迎える。20分頃から明大ボールになる場面が増え、多くの選手が立て続けにトライを決める。25分には大沼隼人(政経3=国学院久我山)がマイボールスクラムからキックパスを受け相手を振り切りねじ込んだ。37分には小椋健介(情コミ4=桐蔭学園)がトライを奪い、さらに39分には平将輝(政経3=明大中野)が走り切りダメ押しのトライを決めた。最終的には104-0という大差で勝利し、八幡山グラウンドでの初戦をいい形で終えた。
雨天という厳しいコンディションの中行われた練習試合だが、大量得点に加え無失点という結果で幕を閉じた。上級生はもちろん、多くの1年生が存在感を放ち、新体制の明大ラグビー部にも大きな期待が持てる。今日の勢いを止めないまま春シーズン優勝という目標に向かって躍進(やくしん)を見せてほしい。
[虻川隼人]
試合後のコメント
熊谷
――今後の意気込みをお願いします。
「まずは今日出た課題を克服して、体をもっと大きくして、上のレベルで活躍できるように毎日ひた向きに頑張りたいと思います」
ナンバーエイト加藤連(商4=明大八王子)
――セットプレーを振り返っていかがでしたか。
「スクラムの自分たちでセットアップのところ、まとまりを出すっていうところをフォーカスしていたんですけど、そこを東大さんに合わせて自分たちをセットアップできなかったというところが反省点かなと思います。ラインアウトの方はすごく高いクオリティでできていたと思うので、そこは継続してやっていければと思います」
神尾
――明大での初出場でしたが振り返ってみていかがでしたか。
「全体を通しては細かなミスが多くて雨もあったんですけど勝利できて嬉しいです」
瓜生丈道
――個人で振り返って良かった点と反省点をお願いします。
「トライを取れたところもそうですし、しっかりとサポートに行ってチャンスをものにできたのが良かったところで、反省のところはチェイスのところだったりキックパスのところでしっかりとポジショニングをもっと早く取ってもっと高い精度を保ってできたら良かったと思います」
舛尾
――今日の試合振り返っていかがでしたか。
「雨でミスが多い中、イーブンボールへの反応とかでしっかりとアグレッシブに細かいとこのこだわりが出た試合だと思うので、細かいところを頑張れた結果がこの0点だなと思って、自分はいい結果だと思っています」
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