7戦4勝と勝ち越し、現在5位!/関東大学秋季リーグ戦

1999.01.01
 念願の1部リーグでの戦いも後半に突入!1部残留を最低条件とする本学は、5試合が終わった時点で10校中7位についている。1部残留を確実にするためには6位以内に入ることが必須なので、これ以上順位を落とすことはなんとしても避けたい。そんな状況の中、27日は因縁の相手国武大、28日は今季リーグ戦全敗中の早大と試合を行った。

<国武大戦>

 リーグ戦6日目の相手は、昨季明治と共に1部昇格を果たした国武大。本学は国武大と1部2部入れ替え戦で何度も戦い敗れていたが、昨季の2部リーグでは国武大に勝利。今では実力も互角と言える。1試合の負けが大きく響く強豪揃いの1部リーグ戦では、国武大戦は絶対落としたくない試合の1つであった。しかし監督不在のせいもあったのだろうか、想像以上の苦戦を強いられた。

 「油断していた」(廣本・商3)。今リーグで昨季1位の日体大に勝ち、またその他の1部常連校とも対等に戦ってきた本学は自信をつけていった。しかし同時に少し舞い上がっていたのかもしれない。国武大を「格下に見ていた」(深町主将・政経4)。その姿勢がたたったのか、本学は序盤から思うように点を入れられない。

 それに対し国武大は、しっかり“明治対策”をしてきたのだろう。今季リーグで好調だった本学のスパイクは完全に読まれ、連続得点を許す場面も多かった。「相手はどんどん調子が上がっていき、逆に自分たちは下がっていった。何もできなかった」(深町主将)。本学のペースを崩し勢いにのった国武大に、第1セット、第2セットをどちらも5点以上差をつけて奪われた。

 2セット連続で奪われ、このまま終わる訳にはいかない本学。後がない3セット目は、チームが一丸となって自分たちのバレーを取り戻そうと必死になった。しかし相手もこのセットで決着をつけると言わんばかりに、本学の反撃に対し粘り強く得点を返していく。点差が開かない状態が続いたが、デュースの末27―25で本学が貴重な1セットを返した。

 続く第4セット。調子が良かった相手のレシーブも乱れ始め、そこに本学がすかさず攻撃を重ねる。セット半ばで相手に連続得点を許し、リードされるなどひやひやする場面もあったものの、関(文2)の素早いスパイクなどで徐々に挽回。なんとか第4セットをもぎ取り、最終セットに望みをつなげた。

 勝負の最終セット。選手たちのテンションは最高潮に達し、両者とも得点を取る度に大きな声をあげ、コート内を走り回る。木村(法2)や廣本の強烈なスパイクが決まり得点を稼ぐものの、相手も引けをとらず点を取っては取られる展開に。またもやデュースにもつれ込み、本学がアドバンテージをとってもラスト1点が決めきれない...そんなもどかしい状況が続いた。「緊張したし、怖かった」(深町主将)。最後は廣本の根心のスパイクがコートに突き刺さり、2時間半にも及ぶ戦いは明治の勝利で幕を閉じた。

 「格下だと思い、気が緩んでいた。最初から気を引き締めて行かないといけない。反省です」と試合後語った深町主将。しかし「(自分たちは)こんなに粘れるチームではなかった。今までより成長できた部分もある」と、最後まで諦めずに戦えたことを評価した。

<早大戦>

 3勝3敗の7位で迎えた第7戦目、相手は現在リーグ最下位の早大だった。1部残留のためにも、絶対に勝っておきたい本学。好調とはいえない内容だったが、ストレートでこの試合の勝利を収めた。

 早大は序盤から勢いのあるチームだ。現在首位の東海大や中大との戦いでも1セット目を奪っている。そのため「ポイントは1セット目」(佐々木監督)という気持ちで臨んだ本学は、関(文2)や木村(法2)のスパイクで得点していき、終始試合をリード。最後は5点連続ポイントでセットを先制した。

 続く2セット目、初め相手のトスミスや息の合わないプレーが目立ち点差を広げてリード。しかし早大が取ったタイムアウトから相手の調子も上がり、コースをつかれたスパイクを抑えきれない場面が目立った。それでも明治のアタッカー陣も負けておらず、スパイクを確実に決めていく。1セット目に比べて25―22という接戦ではあったが本学は2セット目も制した。

 3セット目、ここで試合を決めたい本学。しかし相手の調子が上がっていることもあり、途中多少もたつき、セッター深町主将(政経4)とアタッカーの息が合わない部分が目立って、なかなか点差を広げることができない。だがそこは、前日の国武大戦でも活躍した、プレーに安定性のある木村がスパイクで切り込んでいき、25―21でセットを制し、見事早大に勝利した。

~次回対戦カード~

▽10・11(土) 11時~ 第1試合 法大戦 場所:日体大健志台米本記念体育館
▽10・12(日) 11時~ 第2試合 中大戦 場所:NECニューライフプラザ

 1部に昇格したばかりの本学だが、今回の勝利で2部への自動降格はなくなった。7戦4勝と勝ち越し、現在5位。選手たちにも自信がついている。残り2戦は、法大と中大という強豪校が相手だ。しかし、「まずは1勝し、入替戦に行かずに1部残留したい。だができれば2勝。いつも自滅してしまうから、変に力まずにミスの少ない試合をできれば上位も狙える。」(佐々木監督)と、本学の気合いは十分。1部定着の道は見えてきた。ラスト2試合も見逃せない!!