健闘見せるも早大に無念の敗北/全日本選手権 関東予選

2025.05.06

 昨日、新体制となって初となる学生との試合に臨んだ明大。慶大を下した勢いそのままに勝ち進みたかったが、前半に大量得点を許すとそのまま背中を追いきることができず。早大に無念の敗北となった。

◆5・3~5・6 全日本選手権 水球競技 関東地区予選
▼5・3 対早大戦(順大さくらプール)
明大10{1-5、3-4、3-3、3-4}16 早大〇

 第1P、筒井将登主将(営4=明大中野)のシュートが炸裂し、明大が先制。しかしその後は「苦しい展開になった」(渡邊夢現・政経4=明大中野)と、早大の強度の高いオフェンスに押され、第1P終了時点で1―5と苦しい立ち上がりに。

 続く第2P、巻き返しを狙う明大は果敢に攻撃に出る。南泰成(法1=明大中野)のシュートを皮切りに筒井がこの日2ゴール目。一方早大も2連続得点やペナルティースローをしっかり決め切り点差を守る。得点は4-9で勝負は後半戦へ。

 後半第3P、濱口颯太朗(農2=明大中野)が今日2得点目となる強烈なシュートでゴールネットを揺らし、明大は勢いに乗る。その直後にはなんとゴールキーパーの兼元翔安(文4=修道)が圧巻の超ロングシュートでゴールを刻む。宇津野貴大(営4=明大中野)も最高学年の意地を見せ、得点を奪ってみせた。その後は守備の乱れもあり、早大に3連続得点を許すなど7-12で第3ピリオドが終了。

 そして勝負の第4P。フレッシュな顔ぶれが躍動する。和田晃弥(営1=明大中野)がピリオド開始直後から敢然と相手ゴールに切り込む。和田の放ったシュートは一度ゴールの枠を外れるも、二度目に枠内に収まりチームに貴重な得点をもたらす。それに触発されるように渡邊夢現(政経1=明大中野)が2連続で得点をあげ、明大のボルテージは最高潮に。しかし反撃はここまで。早大にダメ押しの3得点を許し10―16で試合を終えた。 

 今日は悔しい敗戦ではあったものの、一年生3人が得点を挙げるなどチームの新たな可能性を示す大きな収穫もあった。主将の筒井は今季の目標を「インカレ決勝です」と語る。まずは次に待ち受ける関東学生1部リーグ戦で爪痕を残せるか。高みを目指す紫紺の戦士たちの挑戦は終わらない。

[川瀬吾一]

試合後のコメント
筒井主将

――全日本予選を振り返っていかがですか。
「初戦のことだけを考えて練習していて、そういった中で初戦突破できたのは大きかったと思います。その後の3試合においても、自分たちのやりたい水球が多くできたことは練習の成果が出て良かったと思います」

――1Pはむずかしかったですか。
「1P目の流れがつかめなかったときや連続失点したときに、流れが断ち切れなかったことがそのまま続いてしまったのが良くなかったと思います」

――今年の明大の武器はなんですか。
「今年はメンバーが入れ替わっても強い明治のままでいられるというのが強みだと思います」

渡邊
――どのような課題を感じましたか。
「やはり1対1でフリースローをしたときに決めきる力がまだ足りていないと思います。そこで決めきることができたらもっとチームに貢献することができるかなと」

――大学水球に対して感じていることはありますか。
「力が強いです。それが本当に大きいと思います。ついていけずに力負けしてしまうことが多いなと感じています」

――リーグ戦に向けての意気込みをお願いします。
「全て勝つというのが目標なので、苦しい展開になっても勝ち切る力というのが必要だと思います。1点でも多くの点を決めて、チームに貢献できるように頑張ります」