平組始動! 同志社大に今季初勝利/定期戦 

2025.05.06

 平組の戦いが晴天の京都で幕を上げた。初戦の相手は同志社大。明大は新入生を始め数多くの初紫紺のメンバーで戦った。結果は40―28で明大の勝利。後半に追い上げられるも開幕戦を白星で飾った。

◆5・5 定期戦(同志社大学京田辺グラウンド)
▼対同志社大戦
〇明大40{19―7、21―21}28同志社大

 前半は明大が主導権を握った。先制点を獲得したのは明大。12分、ラインアウトから波状攻撃を仕掛け最後は右プロップ富田陸(政経4=大阪桐蔭)がインゴールへねじ込んだ。「自分だけのトライではなく、みんなで取れた1本だと思う」(富田)。18分に失点を許し追加点を挙げたのは26分。マイボールスクラムから何度かFWを当てるとスタンドオフ川村心馬(法4=函館ラ・サール)がステップでずらしてゴール左へ。Aチームでの起用に応えた。「FWがいいセットプレーを組んで、そこからいいモメンタムを持ってアタックできた」(川村)。さらに前半のラストプレー、スクラムからこぼれたボールをナンバーエイト中川功己(営3=流経大柏)が拾いそのままインゴールまで持ち込んだ。明大は19―7のリードで試合を折り返す。「スコア的には全然悪くなかったが、自分たちの求めているところまではうまくいっていないと思っている選手が多かった」(ゲームキャプテン・左フランカー楠田知己・政経4=東海大仰星)。

 後半は一進一退の攻防となった。3分、選手交代でウイングからスタンドオフに入った伊藤利江人(商3=報徳学園)が中央から右裏へキックパスを選択。大外でキャッチした阿部煌生(政経2=流経大柏)が切り返し右中間へ飛び込んだ。同志社大の反撃を許した後の11分、フリーキックから富田がフィジカルを活かし突破すると、スキを見たスクラムハーフ柴田竜成(営4=秋田工)がラックから持ち出し追加点を挙げた。さらに失点を許した直後の27分、モールを押し込み木谷光(商3=報徳学園)がトライを決めた。今試合活躍が光ったのは伊藤利のコンバージョンキックだ。5本中5本決め自身の持ち味をアピールした。「コンバージョンは自分の得意分野で、2時間ぐらい蹴るときは蹴っていて自分の持ち味として生かしたい」(伊藤利)。その後も1トライを許したものの40―28でノーサイド。接戦をモノにし今季初勝利を収めた。

 門出を白星で飾った平組。新入生を始めとしたフレッシュなメンバーで勝利を収めた。次戦は東大との定期戦。ホーム・明大八幡山グラウンドでの開幕戦となる。「チャレンジするところはチャレンジしたりラストパスの精度やゴール前の取り切るところなどの課題がいろいろ出たので、そこを修正していければフィジカルも強いいいチームになれるかなと思う」(伊藤利)。平組の今後に期待だ。

[佐藤比呂]

試合後のコメント
富田
——試合を振り返っていかがでしたか。
 「去年はラグビーをできていなかったので(ニュージーランドへのラグビー)留学をして得たものを今回は少しでも発揮できたかなと思います。(留学は)去年自分ができていなかった分、成長した部分が少しでも明治にという思いで行って今年は優勝を狙いたいのでいい経験をできたと思います」

楠田
——初紫紺となりましたが率直な気持ちを教えてください。
 「支えてくれる人も多かったので、その人たちに頑張っている姿を見せたいと思いました。それでもチームを勝たせることが自分の役割だったのでそこを意識しました」

川村
——春シーズンの意気込みをお願いします。
 「春シーズンは全勝して、自分自身も競争力が高い10番の中で試合に出られ続けるように頑張っていきたいと思います」

伊藤利
——初めてのウイングでの出場でしたがいかがでしたか。
 「ヘッドコーチとかからは自由に走ってほしいと求められて、いろんなところに顔を出して、オプションになれたらいいなと思って走り回ったんですけど、ミスが多かったり、もっとオプションなれれば良かったなという反省はあります」