男女ともに白星つかむ! 粘り強さ光った法大戦/関東大学春季リーグ戦

2025.05.05

 関東大学春季リーグ戦4日目は、男女ともに法大と対戦し、白熱した試合展開となった。男子は序盤からの劣勢を乗り越え、最終的に3―2で勝利。女子もシングルスでの粘りと勝負強さが光り、3―2での白星を手にした。

◆4・26〜27、5・3~5 関東大学バドミントン春季リーグ戦(日体大米本記念体育館)
▼男子
 中川1―2◯川畑
 藤原◯2―0江見
 栁川・宮下組0―2◯宮川・奥組
 佐藤・萩原組◯2―1田中・櫻井組
 宮下◯2―0桑原

▼女子
 小原未◯2―0八木
 杉山◯2―0笹原
 小原陽・亀井組0―2◯竹澤・橋村組
 石井・石川組1―2◯牧野・上野組
 高津◯2―1竹澤

 男子は法大に3―2で勝利した。第1シングルスの中川友那(商2=埼玉栄)は、序盤から相手のペースに押され、第1ゲームを12―21で落とす。続く第2ゲームは一進一退の攻防が続き、12―15とリードを許す場面もあったが、そこからの猛攻で17―15と逆転。そのまま流れを引き寄せ、21―17で奪い返した。勝負の第3ゲームは中盤まで互角の展開を見せたが、5連続得点を許して13―19と離され、最後まで流れをつかめず15―21で敗れた。

 第2シングルスの藤原睦月(商3=埼玉栄)は序盤から主導権を握り続け、相手に反撃のスキを与えない安定したプレーでストレート勝ちを収めた。第1ダブルスの宮下怜(政経4=埼玉栄)・栁川蓮主将(商4=瓊浦)組は、序盤から流れをつかみきれず中盤に連続得点を許すと、そのまま差を広げられストレートで敗戦した。

 1―2で迎えた第2ダブルスの荻原聖也(政経4=ふたば未来学園)・佐藤瑠活(政経2=東大阪大柏原)組は、負ければチームの敗戦が決まる大一番。序盤に4連続得点を許して劣勢に立たされたが、粘り強く中盤まで同点の展開に持ち込む。第1ゲームは惜しくも19―21で落とすが、第2ゲームでは19―19から2連続得点で取り返し、勝負は第3ゲームへ。10―10まで一進一退の展開が続いたが、そこから3連続得点で流れを引き寄せ、21―15で勝利をつかんだ。

 「終始緊張していたが、パートナーが引っ張ってくれて、自分のやるべきことが見つかった。途中で切羽詰まる場面もあったが、そこを乗り越えられたのがよかった」(荻原)とパートナーとの信頼関係が勝利を引き寄せた。

 そして勝敗の行方を決める第3シングルスの宮下怜(政経4=埼玉栄)は、選手が圧倒的な強さを見せ、第1、2ゲームともに相手を突き放して快勝。3―2でのチーム勝利を決定づけた。

 女子も法大に3―2で勝利した。第1シングルスの小原未空(政経2=埼玉栄)は、試合序盤に連続得点で主導権を握ると、そのまま21―9で第1ゲームを先取。第2ゲームも中盤までは一進一退の展開だったが、6連続得点で一気に突き放し、21―15で快勝した。第2シングルスの杉山凛(文4=西武台千葉)も安定感のあるプレーで着実に得点を重ね、危なげなくストレートで白星を挙げた。

 一方のダブルスは苦戦。第1ダブルスの小原陽夏(農4=酪農学園大付とわの森三愛)・亀井菜杏(農3=聖ウルスラ学院英智)組は第1ゲーム終盤に5連続得点を許し、第2ゲームも序盤からリードを許してストレート負け。第2ダブルスの石井夢楓(政経3=埼玉栄)・石川乃乃葉(文1=青森山田)組は、第1ゲームを3連続得点でスタートし、21―12で先取。しかし第2ゲームでは序盤に6連続得点を許すなどして14―21で落とす。勝負の第3ゲームも序盤から追いかける展開となり、粘ったものの17―21で敗れた。

 2―2で迎えた第3シングルスの高津愛花(政経1=埼玉栄)は、まさに勝負の一戦。第1ゲームを21―19で制したものの、第2ゲームは相手の勢いに押され8―21と大差で落とす。最終ゲームは中盤までリードを保っていたが、終盤で19―19と追いつかれる。しかしそこから互いに譲らぬ攻防が続きデュースにもつれこむ。最後は連続得点で24―22と競り勝ち、劇的な勝利をもぎ取った。

 男女ともに接戦を制して白星を挙げた4日目。プレッシャーがかかる中でも粘り強さを見せた選手たちの姿は印象的であり、次戦の最終日へ向けて大きな自信を手にしたに違いない。

[野原千聖]

試合後のコメント
荻原
――負けたらあとがない試合でしたが、心境はいかがでしたか。
 「去年からそういう展開が多かったんですけど、去年は全部負けていました。今年は最後の年なので、覚悟持ってコートに入れたかなと思います」

佐藤
――試合を振り返っていかがですか。
 「これまでリーグで負け続いていましたが、昨日勝って、今日もいい感じに試合に入れました。前でしっかりパートナーがつくってくれて、自分が気持ちよく後ろから打てたのですごくよかったと思います」