一度もリードを譲らず 11季ぶりに国士大に勝利!/関東学生春季1部リーグ戦

2025.05.04

 関東学生春季1部リーグ戦5戦目はホーム・明大和泉体育館で行われ、強豪・国士大と対戦。前半は、キレのある速攻やGKのスーパーセーブが光り18―14で試合を折り返す。後半は数的不利な状況下でも粘り強いディフェンスで耐え抜き、34―31で競り勝った。

◆4・19~5・25 関東学生春季1部リーグ戦(日大八幡山体育館他)
▼5・4 対国士戦(明大和泉体育館)
 ○明大34{18―14、16―17}31国士大

 前半2分に7メートルスローを獲得すると崎前風諒(政経3=北陸)が落ち着いて先制点を決めた。その後も速攻や小嶋悠斗(営3=市川)と小泉涼太(農3=藤代紫水)の両サイドが機能し、前半10分までに7点差をつける。しかし、相手のタイムアウト後、セットプレーを立て続けに決められた。この悪い流れを断ち切ったのは堅い守りに、小泉はみんなで足動かして、ワンチームで頑張れた」と振り返った。また、前半終盤にはルーキーのGK坂本京介(営1=洛北)のセービングが光った。「要所でしっかりセーブしたので、相手にゲームの流れを引き渡さなかったと思う」(加藤良典監督)。「絶対結果を出そう」と試合に臨んだ今季初出場の松本想(営2=法政二)が待望のゴールを決めた。18―14と4点のリードで試合を折り返す。

 後半は国士舘の猛攻もあったが、熊谷継(農1=藤代紫水)の技ありシュートや坂本のスーパーセーブで対抗し、一進一退の攻防で試合が進んだ。しかし、後半16分に2人の退場者が出て圧倒的な数的不利の状況になる。我慢の時間が続いたが、チームの持ち味であるディフェンスがここでも光り、この苦しい局面を1点でしのぐ。中盤、両チームとも点の入らない時間が続く中、栃尾佑(法3=北陸)が気迫あふれるシュートでゴールを決めた。「試合前やハーフタイム時に自分たちが我慢する時間があることをチームで共有し、自分がしっかり決めて最高学年として頑張ろうという気持ちでプレーした」(栃尾)。その後も川原温想(法1=愛知)の華麗なパスから崎前のゴールが決まり、最後までリードを保ち、辛勝を飾った。

 11季ぶりに国士大に勝利を収めた明大は、次戦に今季3連勝中の筑波大を迎える。「去年勝てなかったので、しっかりリベンジを果たしたい」(栃尾)。この好調のまま、快進撃に期待したい。

[柏倉大輝]

試合後のコメント
加藤監督
――序盤から一度も逆転を許しませんでした。
 「ゲームの立ち上がりからオフェンスでしっかり機能して、シュートまで行けていたのがすごく大きかったし、60分で一度もひっくり返されないゲーム運びができたのは、ディフェンスが
良かったからだと思います」

小泉
――どのような気持ちで臨みましたか。
 「もうずっと結果を出していなくて、今日やんなきゃいけないなって感じで思っていました。チームとしては勝ったら優勝争いできる位置なので本当に死ぬ気で勝ちに行こうと思っていました」

栃尾
――今日の国士大対策はどのように立てられましたか。
 「ポストだったり、井上巧登選手だったり、キーマンとなる選手を決めて、それに強く当たるっていうのを意識しました」

松本
――サイドが今日は機能していました。
 「国士大は最初あまり良くなかったんですけど、最初アグレッシブな選手たちが多いサイドが裏のスペースに入って、崩していくっていうオフェンスをやろうと話していました」