男子エペ 大浦がベスト16入りで全日本選手権へ/日本学生カップ

2025.05.04

 日本学生カップ3日目。男子エペでは大浦成之(営4=米沢中央)ら4人が出場し、大浦がベスト16で全日本選手権への切符を手にした。

◆4・26~27 日本学生カップ(駒沢オリンピック公園 屋内球技場)
▼男子エペ個人
 大浦成之――16位

 板東由眞――29位

 村田一公――62位

 篠田真吾――94位

 予選プールを通過し、決勝トーナメントへ進んだ大浦。「苦手意識があった」とベスト32を懸けた日大・深尾戦では互いに接戦を繰り広げた。それでも12―12から連続得点を決めこの試合初めて2点差をつけてマッチポイントとすると、最後は華麗な突きで勝利をつかんだ。「課題であったメンタル面を克服できた試合だった」(大浦)。

 そして、ルーキー・板東も健闘した。ベスト32進出を懸けた朝日大・阿達との試合では、10―13から3点連続得点を決め同点に追いつくも、相手のマッチポイントとなり絶体絶命に。しかし「『気持ちで負けるな』と仲間の応援もあり、背中を押された」と怒涛(どとう)の連続ポイントで逆転勝利。坂東の気持ちと粘り強さが表れた試合だった。

 新体制となり初めて臨んだ今大会。「チームとして一丸になれるよう、切磋琢磨(せっさたくま)して頑張りたい」(板東)。次戦は関東学生リーグとなる。新星も加わった男子エペの今後に期待が膨らむ。

[木曾琴乃]

試合後のコメント

大浦
――試合を振り返っていかがですか。
 「予選はだいぶスタートダッシュが遅れてしまいましたが、本戦でしっかりと自分のプレイができたので、4年間通して一番良かったと思います」

――具体的なご自身の戦術を教えてください。
 「距離を取ってタイミングでとるフェンサーなので、そこで逆に相手に距離をわからせないように惑わせて、後ろで戦っています」

板東
――今試合のコンディションはいかがでしたか。
 「最初は緊張してしまって、試合の入りはあまり良くなかったですが、監督や先輩方の応援もあって、だんだん調子が上がってきました。自分自身でも試合中に声を出して、感情を表に出して戦えたことが力になったと思います」

――ご自身の強みはどのようなところですか。
 「身長が他の選手と比べて低いので、相手の剣をしっかり捉えたり、懐に入ったりすることを意識しています。ただ、まだ高校を卒業したばかりで、大学生との戦い方を完全に理解できているわけではないので、これからリーグ戦などで改善していきたいです。」