ホーム戦1日目 後半に追い上げ東海大に勝利/関東学生春季1部リーグ戦

2025.05.04

 関東学生春季1部リーグ戦(春季リーグ)4戦目はホーム・明大和泉体育館で行われ、多くの観客が駆けつけた。前半は攻守でミスが続き15-16でハーフタイムへ。しかし後半に入ると着実に点を重ね、36―35で勝利をつかんだ。

◆4・19〜5・25 関東学生春季1部リーグ戦(日大八幡山体育館他)
▼5・3 対東海大戦(明大和泉体育館)
 ○明大36{15―16、21―19}35東海大

 試合開始後約2分間両チーム無得点だったが、栃尾佑(法3=北陸)が先制点を決める。その後もルーキーの青砥直輝(商1=駿台甲府)や熊谷継(農1=藤代紫水)が華麗な個人技で得点。しかし、パスやシュートでのミスが目立ち、24分には4点のリードを許す苦しい展開に。「ミスから流れが悪くなった」(小嶋悠斗・営3=市川)。それでも26分には小嶋が味方のシュートミスを再びマイボールにしシュートが決まる。28分には今季チームの得点源・向谷内海都(営3=氷見)が相手ディフェンスに阻まれながらも強いフィジカルを魅せ得点。29分には相手のパスミスから崎前風諒(政経3=北陸)にロングパスが通り、15―16の1点差まで迫り試合を折り返す。

1点ビハインドで迎えた後半。取って取られての展開から8分に栃尾の技ありシュート、9分には崎前の速攻が決まり、連続得点でリードを奪った。坂本京介(営1=洛北)のセーブも光り「ディフェンスでギアを上げて、相手のミスを誘って。それをキーパーが取って、速攻で点を取ってというディフェンスからリズムをつくれていた」(加藤良典監督)。中盤になるにつれ明大のペースになり、青砥や向谷内を中心に得点を重ねる。しかし終盤「相手がディフェンスを上げてきた時の対応が少しうまくできなかった」(栃尾)。5点あった点差を1点まで追い上げられたが逃げ切った。

 ホーム・和泉での開催2日目はリーグ戦開幕から4戦全勝の国士大を相手に迎える。「簡単な試合ではないと思う。1点でも多く勝ち切れるように、勝ちにこだわっていきたい」(向谷内)。上位進出に向け次戦が一つヤマ場となる。

[堀口心遥、木曽琴乃]

試合後のコメント
加藤監督
――国士大の印象を教えてください。
 「国士舘はこの4戦終わって、ディフェンスがすごくいいチームなので、そこは自分たちが明日崩せるかがキーになると思います。まずしっかりオフェンスからリズムをつくりつつ、ディフェンスでしっかり速攻を出せるようなゲーム展開になれば、勝ちは見えてくるのかなと思います」

小嶋
――試合を振り返っていかがですか。
「60分間あまり自分たちに流れが来ない中で、頑張って試合をものにできたのはよかったと思います」

栃尾
――国士大戦に向けて意気込みをお願いします。
 「自分たちの持ち味の、直輝とか僕の一対一を生かして、今全勝している相手ですけど、山梨の春の合宿でも勝った相手なので、頑張りたいと思います」

向谷内
――後半シュートをたくさん決めていました。
 「応援がすごかったので、それが後押しになっていいプレーができました」

青砥
――前半ミスが多い中で勝ち切れた要因を教えてください。
 「前半ミスからの逆速攻で点を取られたり、ミスで点が取れないことがあったんですけど、後半はバックチェック意識して、ミスしてもバックチェックをして守りきるっていうのを徹底できたかなと思います」

坂本
――個人的に意識したことはありますか。
 「東海大学はミドルシュートで打ち込んでくるチームだったので、それを常に集中して、いつでもロングシュートに対応できるように準備することを試合通して意識しました」