大躍進のルーキー杉本は惜しくもベスト16/関東学生テニストーナメント5日目

2025.05.02

 ベスト16がそろった関東学生テニストーナメント5日目。明大からは男子シングルス4回戦に松本洵主将(法4=松商学園)、水野惺矢(政経2=四日市工)杉本一樹(営1=湘南工科大付)が、女子シングルス4回戦に長谷川晴佳(国際3=野田学園)が、女子ダブルス3回戦に丸山愛以(商4=四日市商)・瀬戸祐希奈(営2=松商学園)が出場し、水野がベスト8入りを果たした。

◆4・28〜5・5 関東学生テニストーナメント(有明テニスの森)
▼5・2
[男子シングルス4回戦]

 松本 0{6―7、1―6}2 眞田(慶大)◯
◯水野 2{6―1、6―1}0 可児(筑波大)
 杉本 0{5―7、4―6}2 島(早大)◯

[女子シングルス4回戦]
 長谷川 0{3―6、4―6}2 松田(立大)◯

[女子ダブルス3回戦]
 丸山・瀬戸組 0{0―6、4―6}2 小畑・網田組◯

【男子シングルス4回戦:杉本一樹VS島笙太(早大)】
 1年生ながら4回戦に駒を進めた期待のルーキー杉本の相手は、インターハイのダブルスで優勝経験のある早大1年生の島。ベスト8進出を懸け、注目の1年生対決が行われた。第1セットは両者の力が均衡した展開が続く。試合が動いたのは、ゲームカウント5―5で迎えた第11ゲーム。前に攻めるプレーで杉本が3ポイントを連取するものの、相手の怒涛(どとう)の追い上げでデュースに突入。白熱したラリーを繰り広げるも一歩及ばず、ブレークを許した。その後は相手の鋭いサーブに反撃できず、5―7でこのセットを落とした。

 迎えた第2セットも互いがサービスゲームをキープする展開が続いた。ゲームカウント4―4で迎えた第9ゲーム。デュースが続いた展開で攻めるプレーを見せたものの、ミスにつながりブレークを奪われると、その後巻き返すことはできず4―6で試合終了。準々決勝へと駒を進めることはできなかった。勝負の分かれ目となった第9ゲームは「気持ちが出すぎたなという部分だった。これからは、心は燃やして頭は冷静にというのを心がけていきたい」と振り返った。

 大学生になって初の公式戦でベスト16の成績を収めた杉本。今大会の結果を通して「大学での自分の立ち位置も分かり、結構自信になった。これからインカレ(日本学生選手権)、リーグ(関東大学男子1部リーグ戦)と続いていくので、明治の力になれるようにこれからも頑張りたい」と口にした。期待のルーキーが、全日本大学対抗テニス王座決定試合優勝のカギとなるか。

[髙橋未羽]

試合後のコメント
杉本
――本日の試合を振り返っていかがですか。
 「相手も早大の1年生で、負けられないと思って臨んだ試合なんですけど、取り切れるところで取れなくて負けてしまったなというのが一番大きいです。自分はいいことに次はインカレの本戦という舞台があるので、それまでにしっかり調整して、そこでは1年生でナンバーワンとって、最低でもベスト8にはいきたいなと思っています」

――大学テニスの世界に入ってみて、いかがですか。
 「独特な雰囲気があって、やはり応援の力が試合に響くなとも思いました。また、高校とは違ってみんな成熟した人ばかりで、自分はまだまだ未熟なので、これからはそういった強い人の雰囲気を覚えて試合に臨んでいきたいと思います」

――明大に入学して1カ月経ったと思いますが、テニス部の雰囲気はいかがですか。
 「仕事とかが結構多くて、きついなと思う部分もあります。寮生活という短所はきついことですけど、長所は仲間とずっと一緒にいられることだと思うので。そこをお互いに支え合って、今はテニスも上手くなっているので、そういったいい関係をこれからも築いていきたいなと思っています」