
9年ぶりのベスト8進出 神大に競り勝つ/関東大学選手権
初戦の立大戦を100点ゲームで制し、勝てばベスト8となる神大との大一番。前半は神大のスピード感ある攻撃に苦しみながらも、要所で3Pシュートを決め得点を重ねる。後半にはシュートの打ち合いを制し、見事9年ぶりのベスト8入りを果たした。
◆4・29~5・4 第74回関東大学バスケットボール選手権(駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場他)
▼5・1対神大戦(駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場)
○明大80{16―18、18―15、22―18、24―12}63神大
スターターはPG千葉天斗(法4=明成)、SG針間大知(情コミ4=福岡大大濠)、SF武藤俊太朗(政経3=開志国際)、PF鬼澤伸太朗(国際3=福岡大大濠)、PF塚田大聖(政経3=土浦日大)。
勝てば9年ぶりのベスト8となる第2戦。相手は同じ関東1部リーグに所属する神大。試合は千葉の3Pシュートで幕を開けたが、神大の山本愛哉を中心とするスピード感のあるプレーに押され、16-18で第1Qを終える。第2Qは「一番得意とするプレーなので常に少しでもスキがあれば打つようにしている」(湧川裕斗・政経1=福岡大大濠)という3Pシュートが決まり、少しずつ流れを引き戻していく。「山本選手からボールを離させて他の選手に1対1をさせる」(武藤)という戦略の下、山本にマークを集中させ失点を最低限に防ぎ、針間のシュートで逆転し前半を34-33で折り返した。
第3Qはシュートの打ち合いとなるが明大にシュートミスが生まれ、5分経過時には7点差をつけられてしまう。しかし、澤田竜馬(政経2=開志国際)と湧川の3Pシュートで逆転すると、第4Qでは山際祐希(営3=新潟商業)がアシストやスティールからの得点と躍動し明大ペースに持ち込んだ。その後点の取り合いになるも塚田の連続得点で神大の流れを断ち切り、80-63で見事ベスト8進出を決めた。
次戦は「練習試合では1回も勝ったことがない」(武藤)という青学大。昨秋のリーグ戦では1部に昇格し、同日の試合で1部所属の大東大に勝利した、勢いのあるチームだ。「先輩やスタッフの皆さんがいい雰囲気をつくってくれる」(湧川)と言うように選手だけでなくチーム全員で2015年以来10年ぶりのベスト4を狙う。
[尼子雄一]
試合後のコメント
澤田
――チームでのご自身の役割はどのように認識していますか。
「やはりコントロールすることがポイントだと思うので、そういう面で最後のクオーターだったり、各クオーター終わりのところでうまくコントロールして、最後は(シュートを)決められたり、いい場面で3Pシュートを沈めることができたので良かったなと思います」
――新チームの色はどう見えていますか。
「やはりみんなやる気があって、練習中から強度が高くてそれが試合中に出ているなと思います」
湧川
――神大の選手はスピードがある選手が多かったですが、どのような意識でプレーしましたか。
「自分たちはディフェンスで相手のプッシュを止めるというのを課題にやってきたので、今日はそれを試すいい機会だというところで、しっかり意識して相手の速いオフェンスを止めたのは良かったかなと思います」
武藤
――前半は僅差でしたが、後半は気持ちをどのようにして挑みましたか。
「自分が入学してから1回もベスト8に入ったことがなくて、メインコートに立ったことがないので、絶対立ちたいという思いで、最後は気持ちでプレーしました」
――ベスト8進出が決まりましたが、心境はいかがですか。
「とてもうれしいんですけれど、まだ終わりではないのでもっと上の優勝を目指してやっていきたいと思います」
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