100点ゲームで好発進!/関東大学バスケットボール選手権

 第74回関東大学バスケットボール選手権(トーナメント)が開幕した。初戦の相手は立大。試合開始から終了まで一貫して主導権を握り続けた明大が100点ゲームで圧勝し、今トーナメントを白星スタートで飾った。

◆4・29~5・4 第74回関東大学バスケットボール選手権(駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場他)
▼4・30対立大戦(駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場)
明大109{36―10、23―14、31―20、19―9}53立大

 スターターはPG千葉天斗(法4=明成)、SG針間大知(情コミ4=福岡大大濠)、SF武藤俊太朗(政経3=開志国際)、PF鬼澤伸太朗(国際3=福岡大大濠)、PF塚田大聖(政経3=土浦日大)。

 開始早々の針間が挙げた先制点から、一度も主導権を渡すことはなかった。塚田が3Pシュートを沈め、さらに針間も3Pシュートで畳みかける。その後も得点を重ね、開始3分足らずで12点差をつけた明大。ここで針間、鬼澤から澤田竜馬(政経2=開志国際)、石川晃希(営2=宇都宮工業)に交代し、フレッシュな顔ぶれを交えながらゲームは展開していく。「日々の練習やコート外でも、どんどんコミュニケーションを取っていこうというのが今年度のチームの決まり。それが息の合ったプレーにつながっていたと思う」(石川)と、どの選手のプレータイムでも連携が光る場面が目立った。塚田のダンクシュートやルーキーの湧川裕斗(政経1=福岡大大濠)の3Pシュートなど前半を通して流れに乗り続け、35点差で折り返した。

 「(点差がある中でも)試合を通して集中力を維持するために全員が気を引き締めて、0―0の気持ちで臨んだ」(石川)と、後半もオフェンス、ディフェンスともに強度を保ち続ける。「終盤に出たメンバーも手を緩めることなく最後までやり切れた。明日につながるいいゲームだった」(千葉主将)と手応えは十分だ。ロスター全員で集中力を保ったまま点を取り切った明大が、トーナメント初戦を100点ゲームで勝利。幸先の良いスタートを切り、ベスト16へと駒を進めた。

 次戦の相手は昨秋のリーグ戦で2戦2敗を喫した神大。明大が100点ゲームで勝利しているまさに隣のコートで、残り約20秒で4点ビハインドを逆転し、大熱狂の中で劇的勝利を収めた勢いそのままに立ちはだかる。千葉主将は「トーナメントを通してチームとして成長すること、出場している一人一人の選手がチャレンジし続けることをテーマにしている」と意気込みを語った。成長著しい明大が、勢いに乗る神大へのリベンジを果たせるか。

[春田麻衣]

試合後のコメント
千葉
――ユニフォーム変更後の初戦でしたが、どのように感じましたか。
 「新鮮ですね。ベンチから見ても昨年度とはまた違った印象かなと思います。今年度は創部100周年の年でもあるので、伝統を保ちながらもフレッシュな気持ちで、また歴史の1ページを刻めるように頑張りたいと思います」

――今年度の目標を教えてください。
 「今年度は、昨年度まで越えられなかった『インカレベスト8』を目標にして取り組んでいます。近年なかなか越えられなかった壁というところで、自分たちの代で一つ壁を乗り越えようと考えています。(春のトーナメントも)そこにつながる試合ですし、今回もベスト8を越えることを目標にして頑張っていきたいなと思います。目の前の試合、一試合一試合に全力で取り組んで、できるところまで長く戦っていきたいです」

石川
――前半を59得点で折り返しましたが、実際のプレー中はどのような感触でしたか。
 「恐らく他の選手もそうだと思いますが、感覚的にはそれほど点数を気にしていませんでした。新チームが始動してからやってきたことを(試合の中でも)やっていたら、いつの間にか59点取れていたという感じでした」

――新チームで戦う中で、どのような役割を果たしたいと考えていますか。
 「自分は点数を取るような目立ったプレーではなく、ディフェンスやリバウンドなど、みんなを影から支えるようなプレーをこつこつやっていきたいと思っています」