
女子エペ個人 本間が大学初陣V 明大が表彰台独占/日本学生カップ
新戦力が、その強さを証明した。4月に行われた第6回日本学生カップ女子エペ個人戦で、本間美月(政経1=県立松戸)が大学デビュー戦で優勝を飾った。岸本鈴(営2=龍谷大平安)が準優勝、盧承延(政経4=王子総合)が3位に入り、明大勢が表彰台を独占した。國谷優奈(政経4=宇都宮中央女子)も22位に入り、4人全員が12月に行われる全日本選手権個人戦の出場権を獲得した。
◆4・19~21 第6回日本学生カップ(駒沢体育館)
▼女子エペ個人 本間――1位、岸本――2位、盧――3位、國谷――22位
本間はカデ(17才以下)などの世界大会でメダルを獲得してきた期待のルーキー。大学初陣となった今大会でも、その実力を存分に発揮した。決勝では岸本との明大対決となり、序盤からリードを広げて試合を優位に進め、最終スコア15―9で勝利を収めた。
試合を振り返り「超うれしい。本当にうれしかった」と喜びをあらわにした本間。高校時代の試合と比べて、体格差や筋力差を痛感しつつも「フェンシングは相手の弱点を見つけて突く競技。考え方は変わらない」と冷静に分析。足はよく動いた一方で、「動きすぎて手が遅れる場面があった」と課題も見つけた。
岸本もまた、世界ジュニア大会優勝の実績を持つ実力者だ。焦らず自分のペースを貫きながら決勝まで勝ち上がり「去年よりもメンタル的に余裕を持って試合運びができた」と成長を実感した。
決勝では本間に押し切られたものの「点数を離されても焦らず1点ずつ取りにいこうと思えた」と振り返った。
盧は準決勝で本間と対戦。果敢に食い下がったが、15―8で敗れて3位入賞となった。國谷は、2024年ワールドカップ・エペに出場経験のある同大・松本璃音と対戦し、惜しくもベスト16入りを逃した。それでも、4人全員が全国大会への切符を確保し、少数精鋭の明大女子エペの強さを印象づけた。
本間は「女子エペはみんな仲が良く、練習の雰囲気もすごくいい。それが強さの秘訣(ひけつ)だと思う」と語る。互いに切磋琢磨(せっさたくま)し合う環境が、今大会の表彰台独占につながった。
次なる舞台は団体戦。「五冠を目指したい」(本間)。最高のスタートを切った明大女子エペ。少数精鋭の力で、さらなる快進撃を目指す。
[杉本菜緒]
試合後のコメント
岸本
――今日の試合全体を振り返っていかがでしたか。
「決勝までは、割と自分が思っている通り、焦らずに自分のペースを貫いてプレーできたなと思います」
――『思っている通り』というのは、具体的にはどんな戦術でしょうか。
「重心をぶらさずにたくさん動いて、相手がいろいろしてきても対応できるようにするというのを目指していて。それが今日は結構できていたかなと思います」
本間
――今大会に向けてどんな練習をしましたか。
「とにかくファイティング(試合形式練習)をたくさんやりました。その中で、『なぜ疲れたのか』『なぜこのポイントが取れたのか』を毎試合考えるようにしました。頭で切り替える力を養う意識でやってきました」
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