後半に一時逆転も 1点差で接戦落とす/関東学生春季1部リーグ戦

2025.04.27

 開幕2連勝中の明大は、昨年度の全日本学生選手権優勝の強豪・中大との試合に挑んだ。前半は7点差をつけられる苦しい展開になったものの、後半に入ると速攻がはまり、試合は振り出しに。最終盤まで点差はつかなかったが、残り約5秒で中大に得点を許し惜しくも敗戦を喫した。

◆4・19~5・25 関東学生春季1部リーグ戦(日大八幡山体育館他)
▼4・26 対中大戦(水海道総合体育館)
 明大38{13―20、25―19}39中大○

 前半は中大に流れをつかまれる。「相手が想定外の動きをしてきて、前半15分のうちに戦術をつかみ切れなかった。最初の5分、10分で相手の戦術を理解できていれば、また違った展開になったと思う」(外種子田渓汰主将・商4=国分)と思ったようなプレーができず、13ー20と圧倒され前半を終えた。

 前半の反省を踏まえ、「攻撃回数を増やして追い付くチャンスを増やそうと考え、速攻で押した」(外種子田)と戦術を変えて臨んだ後半。坂本京介(営1=洛北)の度重なるシュートセーブから主導権を握り、序盤のうちに5連続得点などで7点あった点差はゼロに。中大のパスミスにも付け込み、26ー23とリードを奪った。完全に明大の流れとなったが、中大も引き下がらない。1本のゴールを皮切りに明大の流れを切りすぐさま同点に戻すと、その後は両チームとも一進一退の攻防が続く。残り約30秒でのタイムが終わると、明大が中大のパスをカット。シュートを決めれば勝ちという状況の中慎重にパスをつないでいたものの、中大に青砥直輝(商1=駿台甲府)から栃尾佑(法3=北陸)へのパスをカットされる。キーパーとの一対一を決められ、これが決勝点に。つかみかけた勝利をあと一歩で逃し、悔しい敗戦となった。

 強敵相手に惜しくも1点差で敗れたものの「後半の立ち上がりで追い付いて逆転までできたのは、今年のチームの強さ」(外種子田)と手応えを感じている。次戦からは明大のホームゲーム。声援を背に勝利を積み重ねたい。

[橋場涼斗]

試合後のコメント
加藤良典監督
――試合を振り返っていかがでしたか。
 「前半にオフェンスでリズムが崩れていたので、そこでゲームの流れが中大に行ってしまい、前半が響いてしまった印象です」

――強豪相手に1点差で敗北となりましたが、あと一歩何が足りなかったと考えていますか。
 「最終盤のシュートなどが決め切れていなかったので、そこは個人のスキルの部分になってくると思います。ミスも多かったので、そこは修正したいです」

――次戦に向けて意気込みをお願いします。
 「チームとして状態は悪くないので、もう一度自分たちができなかったところを修正して戦いたいと思います」

外種子田
――後半中盤の展開はいかがでしたか。
 「勢いがあれば引き離せたかなと思いますが、相手も強いので我慢比べみたいな感じでした」

――勝敗を決めた最後のプレーはどのように捉えていますか
 「勝ち切る強さをつければもっと強いチームになると思うので、残りの試合で勝負強さをつけていきたいです」