南葛SCに3-1で逆転勝利 天皇杯まで残り1戦/東京都トーナメント

2025.04.26

 3月末に立大、国士大に勝利した明大は、学生代表として東京都トーナメント準決勝に臨んだ。対戦相手は南葛SC。先制を許すも3点取り返し勝利を収めた。

 天皇杯出場が懸かる今大会。準決勝は関東サッカーリーグ1部に所属する社会人クラブ・南葛SCとの対戦となった。前半は積極的にカウンターを仕掛け明大がボールを保持する。裏へのパスからの中央突破やサイドから切り崩し、ゴール前に何度も迫るが、あと一歩というところでネットを揺らせず。そんな中40分、FKから得点を許し、先制される。「相手は自分たちよりもサッカー歴が長い選手が多い中で、足元の技術や細かいプレーが上手かった」(藤森)。その後は勢いづいた相手と、何としてもゴールを奪い返したい明大の対決が熾烈(しれつ)を極めたが、試合は動くことなく前半が終了した。

(写真:後半からキャプテンマークを着けた藤森)

 新たに林、内山、八巻を投入して迎えた後半。「ボールを握っているからうまくいっている。そろそろ点を取れる。そんなぬるい気持ちでやっているのではと前半は感じた。もっとアグレッシブにいかないと点は入らないと伝えた」(池上寿之監督)。HTに気を引き締め、チャンスを狙う中53分、内山が左サイドからファーにクロスを供給し、藤森が押し込み同点に。さらには59分、スルーパスを受け抜け出した真鍋がシュートを放ち追加点を生んだ。その後は後がない相手の猛攻を受けるも多久島を中心に守備陣のプレーが光る。そして90分に藤森に代わってトップ初出場となる小嵐が入ると、早々に右サイドからのクロスでチャンスを生み出す。「監督から背後に仕掛けるとか、自分の特徴を出せと言われていた。チャンスをつくれてよかった」(小嵐)。そこから林のシュートが繰り出され、3-1で明大の勝利となった。

(写真:3点目を決めた林)

 1点ビハインドという状態から見事逆転を果たした明大。シード枠にて本戦より出場した去年の天皇杯では、1回戦敗退という悔しい結果に終わった。「天皇杯出場を東京都で決めるのは大変。必ず接戦になることは予想している。そこを粘り強く戦って、優勝して本選に出たい」(池上監督)。昨年度のリベンジを果たすため、残すは決勝のみ。明大らしい勇姿を見せ、その一枠をつかみ取る姿に期待がかかる。

[藤原茉央]