
向谷内11得点にルーキー躍動 日大撃破で10季ぶり開幕戦勝利/関東学生春季1部リーグ戦
関東学生春季1部リーグ戦(春リーグ)が開幕。初戦に日大相手を迎える明大は、序盤から安定した攻守で主導権を握り、4点リードで前半を折り返す。後半、GK坂本京介(営1=洛北)を中心とした堅いディフェンス陣は相手に反撃のスキを許さず、38―32でゲームセット。2019年度秋季リーグ戦以来、10季ぶりの開幕戦勝利を飾った。
◆4・19~5・25 関東学生春季1部リーグ戦(日大八幡山体育館他)
▼4・19 対日大戦(日大八幡山体育館)
○明大38{19―15、19―17}32日大
試合を通して攻撃陣をけん引したのは向谷内海都(営3=氷見)。3点ビハインドの前半6分から7分にかけて連続ゴールで流れを引き寄せると、その後も要所でゴールを決め、最終的にはチーム最多の11得点をマーク。向谷内の大活躍もあり、明大は前半20分、細野聖太(政経4=春日丘)の巧みなシュートで逆転に成功すると以降も得点を重ねて、19―15で前半を折り返した。
後半に入ると栃尾佑(法3=北陸)がチームのかじを取る。的確なパスでゲームメークの役割を果たし、攻撃のリズムを整えた。「(栃尾とは)1年生の頃からずっと一緒にプレーしていて、いい連携ができているという自信がある」(向谷内)。3年コンビでゴールを量産し、栃尾自身も後半だけで4得点。終了1分前にはロングシュートで勝負を決定づけた。
また、この試合ではルーキーたちの奮闘も光った。GK坂本は幾度もビッグセーブを披露。特に1点ビハインドの前半19分には速攻からの一対一を止め、逆転の流れを呼び込んだ。「緊張はもちろんしたが、それ以上に試合を楽しめた」(坂本)。攻撃陣では青砥直輝(商1=駿台甲府)が5得点、熊谷継(農1=藤代紫水)が4得点と存在感を示し、川原温想(法1=愛知)も3点差の後半16分に貴重なゴールを決め、リードを広げることに貢献した。
鮮やかな快勝で幸先の良いスタートを切った明大。次戦は同会場で強豪・日体大相手を迎える。「走ってくるチームなので、自分たちのディフェンスを徹底したい」(加藤良典監督)。勢いそのままに、2017年春以来となる開幕連勝を狙う。
[李翔恩]
試合後のコメント
加藤監督
――リーグ戦の目標を教えてください。
「選手たちは5勝を目標にしているので、まずはそこから一つ一つ勝っていけたらと思います」
向谷内
――11得点の大活躍でした。
「春リーグの中で一番大事な試合だと思っているので、いい調子で試合に出られるように準備してきました。今日は調子がとても良かったです」
青砥
――入学後初の公式戦となりましたが、どのような気持ちで臨みましたか。
「結構普段から練習試合でも先輩たちがいい雰囲気を作ってくれて、伸び伸びとやらせてもらっていたので、緊張はあまりなかったんですけど、とりあえず開幕戦はなかなか勝っていないということで、絶対勝ちたいという気持ちで試合に入りました」
熊谷
――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか。
「自分は今まで練習してきたことを出せた部分と出せなかった部分があったんですけど、自分としては間を割っていくって練習をしていたので、その成果が出て良かったです」
坂本
――チームを救う好セーブを見せました。
「勝負どころで止めたというのは大きかったんですけど、やっぱり勝負どころだけではなく、ミドルシュートとかは止め切れなかったので、そこをしっかり修正して明日につなげたいと思います」
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