
あと一歩届かず 3年ぶりの優勝逃す/第26回東日本大学セブンズ
雨模様の中、平組の初陣となる第26回東日本大学セブンズが行われた。明大は1回戦、CHANPIONSHIP1回戦を突破すると、準決勝では早大と対決。激闘を制し、2年連続決勝に進むも、筑波大に敗れ準優勝となった。
◆4・13 第26回東日本大学セブンズ(秩父宮ラグビー場)
▼1回戦
○明大42{28―7、14―7}7法政大
▼CHANPIONSHIP1回戦
○明大46{29―0、17―0}0医歯薬選抜
▼CHANPIONSHIP準決勝
○明大19{0―14、19―0}21早大
▼CHANPIONSHIP決勝
明大14{0―17、14―19}36筑波大○
1回戦、CHAMPIONSHIP1回戦と大量得点を決め、CHAMPIONSHIP準決勝は早大と対戦。前半開始後明大はゴール前まで攻めるが、相手の厳しいディフェンスに阻まれ初得点とはならず。4分、6分に立て続けにトライを許し「コンタクト強度が急に上がって、スタートダッシュで遅れてしまった」(古賀龍人・商1=桐蔭学園)。0―14で試合を折り返す。相手の流れになっていると思われた後半開始直後、古賀龍がラックの空いたところを抜け、約50メートルを走り切り、チーム初得点を決めた。「遠慮せず自分の持ち味を出していこうと思っていた」(古賀龍)。約4分間両チーム得点がないまま迎えた5分、チームの攻撃の中心となっていた伊藤利江人(商3=報徳学園)がトライし同点に追いつく。試合終了間際、ゲームキャプテンの東海隼(情コミ4=光泉カトリック)が強靭(きょうじん)なフィジカルを生かし、大きくゲイン。最後は長谷川諒(情コミ2=報徳学園)が相手ディフェンスに捕まりながらも、インゴールに飛び込んだ。「ラストワンプレーに近かったので、自分で行くしかないなと思っていた結果逆転トライにつながって良かった」(長谷川諒)。セブンズの『早明戦』は明大に軍配が上がり、CHAMPIONSHIP決勝進出を決めた。
迎えた決勝の相手は一昨年度の覇者・筑波大。筑波大は昨年度の優勝校・帝京大に準決勝で勝利しており、両チーム勢いのある注目の一戦となった。しかし1分、2分に得点を許すと、前半終了間際にもトライされ、0―17で試合を折り返す。「ブレークダウンのところで圧をかけられていて、それが想定外で重く感じてしまった」(東)。後半、1分、2分にトライされ、点差は広がっていった。「セットプレーやキックオフのところで相手ボールになってしまうことが多かった」(長谷川諒)。完全に相手のペースになっていたが、5分、東と共にチームを引っ張っていた山川遥之(営4=尾道)が連続トライを決める。しかし反撃が遅かったか、前半の点差が響き、最終スコア14―36でノーサイドとなった。
惜しくも3年ぶりの優勝とはならなかった明大。しかし、3月に入部したばかりのルーキーの活躍も多く見られた大会だった。古賀龍はもちろん、永沢拓夢(営1=国学院栃木)、瓜生丈仁(法1=小倉)がメンバー入りを果たし、躍動。次戦は定期戦となる同志社大戦。15人制になるが、今大会で活躍した選手も含め、メンバー争いが激しいと予想される。『完遂』を掲げる平組の戦いはまだ始まったばかりだ。
[木曽琴乃]
試合後のコメント
東
――今大会を振り返っていかがですか。
「大会全体を通してセブンズの練習が始まる前に決めた『フォーカスポイント』は、アタック、ディフェンスともに全員できていて、試合をするにつれて成長できてたので良かったんですけど、最後の試合は悔しいの一言です」
――最高学年となりますが、意気込みをお願いします。
「まずは春シーズン全勝して、そのまま今年のスローガンでもある『完遂』ができるように全員でベースアップしてやっていきたいと思います」
長谷川諒
――昨年のセブンズから成長できたところを教えてください。
「アタックのところで、一対一で自分で仕掛けて、負けてなかったなっていう自信がついたので来年生かせるように頑張りたいと思います」
――個人的によかったことはありますか。
「キックオフやハイボールキャッチは自分の中ではうまくいった点かなと思います」
古賀龍
――今大会を振り返っていかがですか。
「結果としては優勝できなくて悔しいんですけど、1年生の早い段階で大学生のコンタクト強度だったり、スピード感をしっかりと実感できたのは、いい経験になったんじゃないかなと思います」
――大学の強度、スピードは実際に体感していかがでしたか。
「今までやってきた強度とは全然違うなと感じたので、これからウエートやスピードトレーニングをしっかりやっていきたいなと思いました」
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