
10年連続総合優勝! 新たなメンバーでインカレに弾み/東京六大学春季対抗戦
明大、早大、法大、立大、慶大、東大の東京六大学がしのぎを削る本大会。明大は昨年度大会9連覇を果たし、圧倒的な力を見せつけてきた。今大会も自己ベスト更新多数で、見事連覇を伸ばし、10連覇を達成した。ルーキーにとっては初の大学対抗戦となったが、成田実生(情コミ1=淑徳巣鴨)が最優秀選手に選ばれるなど、多くの選手がフレッシュさあふれるレースで貢献。チームの柱となる4年生から、初々しい1年生までが一丸となって戦った末につかんだ1勝となった。
◆4・13 第33回東京六大学春季対抗戦(立大・セントポールズアクアティックセンター)
▼男子 明大――1位
▼女子 明大――4位
9人のルーキーを加えた明大の戦いは序盤から波に乗っていた。男子4×100メートルメドレーリレーでは、第1泳者の西村優雅(情コミ2=湘南工科大付)が2位で小嶋壮主将(情コミ4=桐光学園)につなぐと、僅差ながらもトップに踊り出る。その後の成嶋義徳(政経3=八王子)は主将から受け取ったバトンを維持したまま最終泳者・渡辺裕太(営3=日大藤沢)へ。終始早大との接戦に手に汗握る展開となった勝負の行方は、0.18秒の僅差で1位フィニッシュ。〝黄金世代〟卒業後の初陣は、メドレーリレーで強さを示してみせた。
個人での飛躍も光った。川野博大(商2=武南)は最多5種目に出場。疲労が溜まる終盤には1500メートル自由形にエントリーし、15分を超えるレースを完泳した。また、阿部力樹(政経1=日大藤沢)は100メートル個人メドレーで自己ベストと大会新記録を樹立。華々しい大学対抗戦デビューを飾った。
成田が女子部に新たな風を吹かせた。個人では出場した200メートル、400メートル個人メドレーの2種目で大会記録を大幅に更新し、4×100メートルメドレーリレーでは、専門外の平泳ぎながらもスクールレコード更新に寄与。大会後は、憧れだった明大での団体戦を満喫した様子で「明治のジャージを着られたことがうれしかったし、気持ちの入ったレースになった」と笑みを浮かべた。
応援の熱が最高潮に達したのは、最終種目・4×100メートルフリーリレー。女子は成田と伊東開耶(政経1=昭和学院)を迎え、昨年度日本学生選手権(インカレ)では出場を断念せざるを得なかったことを忘れさせるほどのバトンつなぎで2位に。インカレでのシード権獲得へ、大きく前進した。男子は餅田凛太郎(法3=法政二)、北島拓馬(法1=湘南工科大付)、加藤涼(政経2=中京大中京)、渡辺が選抜。中盤までの順位を一つ上げたものの、早大に及ばず2位と悔しさが残る結果となった。得点の高さ故、リレー種目の制覇がインカレ3連覇へのカギを握りそうだ。
大会後には、今夏に行われる国際大会の壮行会が執り行われた。明大からは、世界選手権に成田、FISUワールドユニバーシティゲームズに清水博斗(政経4=日大藤沢)、長尾佳音(営4=武蔵野)、渡辺、吉田悠真(農3=春日部共栄)、西村の出場が決まっている。代表して成田と長尾が決意表明のスピーチをし、国際大会での活躍を誓った。
このチームでの戦いはまだ始まったばかり。幸先の良いスタートを切った明大水泳部は勢いそのままに全国の頂を手にしたい。
[寺井和奏]
試合後のコメント
小嶋
――優勝という結果を振り返っていかがですか。
「自分のレースは散々で、日本選手権の疲れやダメージが多少あると感じましたが、朝一番にあったメドレーリレーでは納得のいくタイムで泳げました。チームとしてもリレーで勝ち切ることができたことは、これからの自信につながっていくと思います」
成田
――チームからの応援はどうでしたか。
「応援団の方もいて、すごく盛り上がっていたし、応援してもらえてすごくうれしかったです」
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