それぞれの思いを胸に4人の拳士が出場/全日本総合選手権
「昔のほうが勢いがあった」(牧コーチ)と、前期の戦いぶりを叱咤された内山主将。主将へのしかかる重圧からか、主将に就いてからは持ち味の気迫溢れる拳法は影を潜めていた。だが合宿を経て「精神力、技術、体力のすべてが伸びた」(内山主将)と自信を見せる。清水監督も「入部して以来、最高の出来」とその仕上がりに太鼓判を押した。今回は「挑戦者の気持ちで挑む」と内山主将。心技体を充実させた内山主将がかつての勢いある拳法を取り戻し、上位入賞を狙う。
そして次代の明大拳法部を担うであろう二人の拳士・後山、尾川。後山は得意とする組み技に加え、「拳が安定してきた」(清水監督)と打拳にも磨きをかけて臨む。「一戦一戦、大切に戦う。ハートを見てほしい」(後山)。一方の尾川もレスリング力の向上に着手。“投げ”をも武器とし、ボクシング仕込みの強烈な拳とフットワークとを絡めた多彩な攻めで相手を翻弄する。尾川は昨年の同大会で4位と好成績を残しているだけに今大回もその機動力に期待が懸かる。
大会を迎えるにあたり、清水監督は「三本柱は絶好調」と評した。後期での躍進を誓った明大拳法部、その初戦。彼らの熱い拳法から目を離すな!
また、本学唯一の女拳士・伊藤も今大会に臨む。公務員試験を控えていた前期は「気持ちが乗らなかった」(伊藤)と拳法と勉学の両立に苦しんでいた。それが災いし、「大会での敗北につながった」(伊藤)。悔いの残る前期を送ったものの、勉強の甲斐あり試験には見事合格を果たす。そして気持ちをあらたに励んだ夏練習。伊藤は「勝ち気な姿勢、気持ちを養ってきた」と語る。人数不足から女子団体戦にはエントリーできないため、伊藤に残された大会は今大会を含めて2大会のみ。だが「大会が終わっても引退ではない。練習で男子をサポートしたい」(伊藤)とその後も拳法部に尽くす構えである。覚悟を決めた伊藤の勇姿にも注目だ!
関連記事
RELATED ENTRIES