黒星発進 SO戦で競り負ける/関東学生春季1部リーグ戦

2025.04.14

 不本意ながらリーグ戦3位に終わった昨季。今季は全日本学生選手権(インカレ)優勝を目標に掲げ、駿河台大との初戦に臨んだ。第2Q2分にFW鈴木舞白(営3=天理)が貴重な先制点をあげるも、第3Qに同点に追いつかれる。その後試合はSO(シュートアウト)戦にもつれ込み、2-3で敗北を喫した。

 互いに一進一退の攻防を繰り広げるも試合はなかなか動かず。第1Q6分にPC(ペナルティコーナー)を獲得し先制点のチャンスを作るが、活かすことができない。均衡が破れたのは第2Q2分。FW齋藤偉颯(法4=今市)からパスを受け取った鈴木が下から力強く打ち込みシュートを決める。「いいパスをもらい、後は決めるだけだったので、いつも通り冷静に決めた」(鈴木)。待望の先制点をもぎ取った。
  1-0で迎えた後半戦。1点を守り抜きたい明大だったが、試合は振り出しへと戻ってしまう。第3Q約5分にPCを取られて失点し、同点に追いつかれる。その後は両者共に得点の機会は作り出すものの、守り守られ試合は膠着(こうちゃく)状態に。「最初からバタバタする時間が多くてなかなか落ち着いて自分たちのペースで試合を運ぶことができなかった。それが後々響いてきてしまい、SO戦という形になってしまった」(髙橋澄世主将(商4=横田))。追加点をあげることができず、SO戦へもつれ込む。4人ずつが打ち終わりスコアは2-2。勝負の行方は最後の一人に託された。しかし惜しくも2-3という結果に終わり、春季リーグ戦初戦はSO戦に散った。

 新体制初の公式戦である今試合。黒星スタートとなってしまったが、戦いは始まったばかり。髙橋主将は「チームとしてもう一度一つになってチームビルディングしていくということと、全員で走るというところを意識して練習しようと思う」と課題に向き合い、次を見据えている。ここからのチーム髙橋の巻き返しに期待がかかる。

[加藤菜々香]

試合後のコメント

高橋

――今年度のチームの強みを教えてください。

 「前、FW、MFに、個々の技術が上手い人がいることで、高い攻撃力を発揮できることが強みだと思います」

鈴木

――駿河台大のディフェンスはいかがでしたか。

 「当初のイメージだと、後ろでのパス回しを結構してくるかなと思いましたが、結構前々でスクープとかヒットとかで前に飛ばすのが多くて、フォワードとしてはあまり仕事ができなかったとは思います」

――次戦への意気込みをお願いします。

 「次の東農大戦では、1点じゃなくて2点、3点と決めるようなプレーヤーに、この一週間で調整していけたらなと思っています」