32度目リーグ戦V、秋4連覇を達成/関東学生秋季リーグ戦
1年次から試合に出場し、最上級生になった小野主将(商4)と水野(営4)が中心となり始まった今年の1年。下級生にも他大ではエース級の選手が集まり、「今年狙うは団体戦3冠しかない」(高山監督)と意気込んでいた。だが、春のリーグ戦ではまたもや早大に敗れ、インカレでは青森大の圧倒的な強さに完敗。だからこそこの秋は「なんとしても優勝。絶対に優勝する」(小野主将)と選手たちは気合十分でリーグ戦に臨んだ。その思いが実を結び、32度目の優勝、秋のリーグ戦4連覇の偉業を達成した。
1日目の専大戦では北京五輪から帰ってきた水谷(政経1)が今季初出場。すると専大が誇る学生チャンピオンダブルスの徳増・森田組を3対1と退け、日本チャンピオンの底力を見せつけた。チームも4対0と完勝し、秋季リーグ4連覇へ好スタートを切った。
その後も危なげない試合展開を見せ、全勝で最終日の早大戦を迎えた。トップにはガッツあるプレーが魅力の池田(法2)。相手は学生ナンバー1カットマン・塩野だったが、池田は気迫のこもったプレーで挑む。セットカウント2対2と塩野を追い込んだが、最後は力尽きた。しかし、「池田は負けたが、チームに勢いをもたらしてくれた」(水野)。そして池田がもたらしたこの流れを機に明治の逆転劇が始まった。2番手の軽部(営2)は3対0と、貫禄のストレート勝ち。3番手の水谷は第一セット、まさかの6対11と落とすものの、その後は普段通りの力を見せ、3対1と明治は2連勝した。ダブルスでは水谷と組む甲斐(営1)が随所で好プレーを見せここを奪い、ついに明治は優勝に王手をかけた。
優勝の時はきた。あと一勝で優勝という状況で回ってきた5番手は、下級生のころからエースとしてチームの大黒柱を務めてきた水野。相手は関東学生の決勝で対戦した足立だ。「オレが負けても後ろに小野や甲斐がいるから楽に戦えた」(水野)。その言葉通り水野は思い切ったプレーで終始足立を圧倒。最後は水野の鋭いドライブが決まり、勝った瞬間ラケットをベンチに放り投げた。「(ラケットを投げたのは)ノリですかね(笑)」。
試合後、選手だけでなく、伝統のある明治大学卓球部の監督としてプレッシャーのあった高山監督も涙。応援でサポートしていた選手も感極まった。チーム一丸となって苦しみ、そして戦い抜くチームスタイルがあったからこそ手にした栄冠。この伝統がある限り、常勝・明治の牙城は崩れないだろう。
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