
女子は全種目でV 今後に向け弾みのつく大会に/日立明三大学レガッタ
日大、立大、明大の三大学で競われる日立明三大学レガッタ。明大からは、七つの種目に出場した。男子は日大に及ばず、優勝することができなかったが、女子は全種目制覇を達成。今後に向け、弾みのつく大会となった。
◆4・6 日立明三大学レガッタ(戸田ボートコース)
▼女子シングルスカル(荒川)——1位
▼女子ダブルスカル(S纐纈B志賀)——1位
▼女子エイト(S木部7八塚6小野寺5平松4兼松3三中2鴇田B小松C岡部)——1位
▼男子シングルスカル(菅井)——2位
▼男子ダブルスカル(S廣瀬薫B岸本)——2位
▼男子舵手付きフォア(S市川3尾﨑2杉本B廣瀬崇C村上)——3位
▼男子エイト(S小笠原7阿部6西脇5川竹4佐々木静3平田2佐藤B土橋C鹿川)——2位
今回で69回目の歴史を数える日立明三大学レガッタが開催された。小雨が降る中での大会だったが、女子は全種目での優勝を達成。花形種目である女子エイトでは「漕ぎ手としては、コックスの人に全振りしていた」(小野寺彩音女子部主将・商4=石巻)とチームでの信頼感も口にした。しかし、女子は全種目で優勝を果たした一方、男子は思うような結果を残すことができなかった。全種目で日大に先行され、優勝には手が届かず。男子舵手付きフォアに出場した杉本隆晟主将(政経4=熊本学園大付)は「前半に出られてしまい、自分たちのレースができずに力を十分に発揮できなかった」と敗因を語った。
来月には、社会人も含めて行われる全日本ローイング選手権が開催される。「冬季練習でやってきたことが間違ってなかったということを証明したい」(杉本)。今年度の明大端艇部の活躍に注目だ。
[安田賢司]
試合後のインタビュー
杉本
——新チームとなり、主将として心がけていることはありますか。
「みんなとコミュニケーションを取るということは心がけています。1年生から4年生まで意見がたくさんあるので、みんなでいいチームを作っていきたいです」
——理想のリーダー像はありますか。
「僕自身はあまり競技のレベルが高いわけではないので、みんなを巻き込みながら背中で引っ張っていくということを意識しています」
——今年のチームの目標をお願いします。
「対抗種目優勝と全艇表彰台を全日本大学ローイング選手権(インカレ)で成し遂げることです」
小野寺
——今大会を振り返って、レース内容はいかがでしたか。
「いつも明大の特徴として先行で逃げ切れないことが多かったので、今回はそれに対応する意味で、前半にあまり出しすぎず、しっかりリズムに乗って、後半で自分たちのパワーを爆発させようというプランをみんなで決めていました。それをなんとか体現できたかなと考えています」
——新チームになって初めての大会でしたが、雰囲気はいかがですか。
「今はみんなの向かいたいところの方向性を合わせつつ、それぞれの思いも拾いながら、全員で前に進んでいきたいと考えています」
岡部華林(文4=佐野)
——今大会を振り返っていかがですか。
「女子部は冬の練習から目標を立てて取り組んできた結果がやっと身を結んだかなと思います。女子全種目で優勝というのは私が来て初めてだったので、そこはすごく良かったです」
——ゴール後、選手同士で盛り上がっている姿もありましたが、そこはいかがですか。
「私たちのクルーは2年生から4年生までが乗っているのですが、学年関係なく声をかけ合う雰囲気がありました。レース中も後輩の方から積極的に声をかけてもらって、それで自分もかなり鼓舞された部分があったので、すごくいい雰囲気だったかなと思います」
——新チームの雰囲気はいかがですか。
「新しいチームになってから、他人に興味を持とうという雰囲気があります。全員でチームを作っていこうという雰囲気が冬場を経て出来上がってきているので、今回男子部は振るわない結果になりましたが、女子部の勢いを男子部にも与えられたらなと思います」
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