リーグ戦開幕! 昇格組・日体大にスコアレスドロー

2025.04.06

 関東大学1部リーグ戦初戦の相手は日体大。昨シーズンとは違うスタイルで得点を狙うも前半をスコアレスで終える。83分には途中交代からルーキーの石井がリーグ戦初出場を記録。拮抗(きっこう)した試合展開が続き、0-0の引き分けに終わった。

 開幕戦の相手は昨シーズン2部リーグからの昇格を果たした日体大。どちらもともに昨シーズンは両リーグで最少失点を誇り、守備から流れをつくるチームだ。「(日体大は)2部リーグから上がってきたチームで失うものがないからこそ難しい試合になる」(池上寿之監督)と危機感を持ち臨んだ今試合。開始から、明大ボールでの時間が長く続いていく。ディフェンス陣を中心にパスを回していき、相手のディフェンスラインが上がって空いたスペースへとボールを蹴りショートカウンターを仕掛けていく。決定機が訪れたのは20分。右サイドからPAエリア内への浮き球に合わせるも、ここを日体大のディフェンスが執念のブロック。このまま試合は膠着(こうちゃく)状態が続き、両者無得点で前半を終えた。

(写真:決定機を迎えた田部)

 「意識していたボールを保持する部分が少しずつできてきた」(島野)と後半も明治ペースの試合は変わらない。攻勢を強めるべく前線の選手を交代し、得点を狙いに行く。84分には石井がリーグ戦初出場。1年生ながらに開幕戦出場を飾るも、本人は「デビューできたことは嬉しいが、ボールに関わるシーンを増やしたり、自分の良さをもっと出せたから改善していきたい」と気を引き締める。また、同じポジションで高校の先輩でもある中村草太(令7政経卒・現サンフレッチェ広島)の存在は大きく、「草太さんを超えることが1つの目標なので、(そこに向けて)日々努力していきたい」と今後を見据え、力強く語った。試合は両者均衡を破れず、スコアレスドローに終わったがこれからに期待のかかる一戦となった。

(写真:デビューを果たした石井)

 昨シーズンからの無敗記録を継続できたものの「初戦という緊張感がある中で、圧倒して勝たなくてはならない試合だった」(島野)とこの結果に悔しさをにじませた。今後に向けて「フィニッシュやクロスの精度の部分が低かったのでその部分を修正して次節に臨んでいきたい」(池上監督)と意気込んだ。

[早坂春佑]

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