
後半4得点で中大に逆転勝利/関東大学リーグ戦
前半、開始から中大が激しいプレスを仕掛けてくる。「足も全然動いていなかったし、守備も攻撃もできていなかった」(神川監督)という言葉の通り、厳しい試合展開が続く。ボールを奪っても攻めることができない本学。そして30分、ゴール前の混戦からこぼれたところを決められ、ついに先制点を許してしまう。その後も試合は終始中大ペースで進み、0―1で前半を折り返した。
迎えた後半、「ハーフタイムに悪いところを確認し合い、みんなで頑張ろうと言った」(山田)という本学は、前半とは見違えるサッカーを見せる。藤田主将(法4) や途中交代の石田(政経4)が精力的に動き、攻撃を組み立てていく。 すると18分、小林(政経2)のスルーパスに反応した山田がDFの裏に抜け出し、キーパーとの1対1から冷静にゴールを決める。力強く右手を突き上げる山田。この同点弾にピッチの選手のみならず、ベンチ、観客席が大きく沸いた。明治の勢いは止まらず、21分には林(商4)がPKをきっちり決めて2―1と逆転。さらに25分、26分と立て続けに山田がゴールを決め、ハットトリックの大活躍を見せる。「味方がいいボールをくれたから」(山田)と、チームで挙げた2得点が、勝利を決定付ける。その後2点を奪い返され4―3となるも必死のディフェンスでなんとか守り抜き、激しい打ち合いの末4―3で勝利を収めた。
「前節の勝利があるだけに、中3日で気持ちをもってくるのは難しい」(神川監督)と、前半は思うようにプレーできなかった。それでも後半にしっかり立て直し逆転できるのが、夏を経て強くなった本学だ。ケガの近藤(営4)に代わり出場した鈴木(凉・政経1)が役目を果たすなど、チームの底上げも好調を支えている。
次の早大戦はいかに相手のシュートを抑え、攻撃に転じるかがカギになってくるはずだ。まずはコンディションを整え、勢いそのままに後期リーグ戦を戦い抜いてほしい。
☆試合後のコメント☆
・神川監督
「前半は悪すぎた。足が動いておらず、守備も攻撃もやっていない。相手のうしろを追いかけているだけ。前節の勝利もあって、知らず知らず慢心する部分があったのだろう。ハーフタイムはお前らはこんな試合をするためにやってきたのか、と厳しく言った。その後は明治がベースにしてきたことをちゃんとできていた。2失点はうちのチームの未熟さと、相手の必死さが招いた。その中で勝てたのは成長した証。まずはコンディションを整えて、来週は走り込みと守備練習をしていきたい」。
・藤田主将
「きつい試合だったが勝てて良かった。前半は相手に比べて球際も負けていた。4―1になって守りに入ってしまった。5点目をとれるようにならなければいけない。夏場に頑張った成果がでている」。
・山田
「勝てて良かったが、まだ内容には課題が残る。前半はやることができていなかったし、4点目のあとに攻め込まれてしまった。それでも後半はみんな気持ちが入っていた。ゴールは自分だけの力じゃなく、味方がいいボールをくれたから。次は内容もいい試合をして、絶対に勝つ」。
・石田
「(交代で入るとき)試合の流れが悪かったので、監督からは流れを変えてくれ、と言われて入った。でも今日の自分の出来は50点くらい。まだ頑張らないと」。
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