
山本、全日本決定も「悔しい」/全日本学生選手権(新体操部門)
全日本選手権出場選手が決まる2日目。この日はクラブとリボンの2種目が行われたが、山本は終始苦しい演技となった。「緊張してガチガチになってしまった」と語るクラブでキャッチミス。大きな減点にはならなかったものの、続くリボンでも細かなミスがあり、本来の華麗な演技からは遠く、精彩を欠いた。演技終了後には悔しさのあまり涙を流す一幕も。それでも、全日本選手権出場のボーダーラインのギリギリとなる12位に入り見事2年ぶりの出場を決めた。しかし内容でいえば本人にとっては悔しさの残るものとなった。
一方、初日22位につけた三宅。2日目のロープとクラブの演技で上位進出を目指したが、細かなミスが響き初日同様の22位。18位にわずか及ばず2年ぶりの全日本選手権出場はならなかった。
3日目は山本が個人種目別決勝に出場。フープとロープの2種目に挑んだ。この日は山本らしい本来の華麗な演技が見られ、2種目とも13点台前半の得点で終えた。
学生日本一を決める大会ということもあり、各選手がハイレベルな演技を見せて、観衆を魅了した。全日本選手権出場を決めた山本も、惜しくも出場権は得られなかった三宅も今大会で得たものは大きい。
全日本選手権は12月5日~7日に、千葉ポートアリーナで行われる。約3ヵ月後、全日本の舞台で今大会よりももっと強くなった山本が見られるはずだ。
~選手のコメント~
山本
「3日目のロープではミスをしたくないということから縮こまってしまったが、フープではロープよりも自信をもって大きく出ることができた。まだまだ演技に対する気持ちの持っていき方が未熟。昨年の全日本学生選手権では、演技の終盤で体力不足によって演技が小さくなってしまっていたので、冬は走りこみや筋力トレーニングを重ね、春からいい演技ができるよう体づくりをしっかりしてきた。これがこの1年間で変わったところ。全日本選手権では今大会での反省を繰り返さないで、試合でびびってしまうことが一番悔しいからそうならないように気持ちのいい試合をしたい」。
三宅
「1種目は緊張してしまった。失敗してふっきれたけど、逆にそうならないと自分の演技ができない。東日本インカレより点数は上がったけど、内容はまだまだ。上には上がいる。ミスもあったし、精神的にも強さがたりなかった。今回のインカレ、どれだけ上についていけるかっていう感じだったけれど、今のままでは駄目。このままじゃ通用しない。練習環境や練習方法を含めて今後のことはこれから考えていく。新体操をやっている男子部員は自分だけということで、周りが見えない分、自分の良さを出した演技をしていきたい。自分の良さは姿勢とか基礎を大切にした新体操。この人、うまっ。どうやって練習しているんだろう、そんな風に思われる選手になりたい」。
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