
自己ベスト連発、総合力でつかんだ6位!/日本学生選手権
大会初日、渡邉が200m背泳ぎで準優勝を果たした。今大会が最後のインカレとなる渡邉は「4年生としてチームを引っ張っていく」と宣言通りの泳ぎを見せる。タイムは自己ベストを2秒近くも縮めた。また、400mフリーリレーでもベストタイムが更新された。「このところずっと3位が続いていたから、3位以下は絶対に取らないようにと思っていた。ベストタイムが出てチームに勢いがつくんじゃないか」(中川)。初日から自己ベスト更新する選手が続出し、総合3位というチームの目標に向け良いスタートをきった。
大会2日目、この日最後の種目となった400mメドレーリレーでは惜しくもメダルには届かなかったものの、ベストタイムを更新した。昨年の方が戦力が整っていると言われてきた本学。しかし、その考えを払拭するかのような結果をたたき出した。「今年は総力戦。だから一人一人が続いていけていると思う。このタイムは120%の結果」(荻島)。昨年のような強力なエースがいないからこそ、部員それぞれがチームを盛り上げ、良い雰囲気を作り出した。
迎えた大会最終日。今大会をもって水泳人生を終える荻島が、初のインカレの決勝の舞台に立った。「最高の形で終えたかった」という荻島は最後のレースで自己ベストを2秒も更新。「決勝の舞台に立てたことが何よりもうれしかった。泳ぎ終わった瞬間、終わったんだなぁとすがすがしい気持ちになった」(荻島)。2歳の時から20年間水泳を続けてきた男は最後の舞台で最高の結果を残し、競技人生に幕を下ろした。
また、最後の種目となった800mフリーリレー。「21、22秒台ねらいで、このラインがメダル圏内だと思っていた。でも周りのレベルが上がっていた」(江部)。20秒台で3位入賞とハイレベルな争いとなったこの種目。「すべてが足りないと思うので底上げしなきゃいけない」(田口)と課題も見つかり、次へとつながる結果となったに違いない。
本学は総合6位で大会を終えた。「これは99点の結果。あとの足りない1点は決勝でタイムを落とした選手がいたから。6位というのは順当。大会前のポイント計算では7位だったからね」(金子コーチ)。今大会では近年まれに見るベスト更新率。それがチームの雰囲気を盛り上げた。目標だった総合3位には届かなかったものの、チームが一つになりつかんだ総合6位の座。この結果は選手一人一人にとって意味のあるものになったに違いない。ここで手に入れた自信や課題を今後に生かしていってほしい。
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