
新入生・桶田が好走も課題残る/TACHIHI presents 中央大学記録会
冬のロードレースを終え、トラックシーズンが開幕した。明大は1、2組目の2着以内に3選手が入り、新入生の桶田悠生(八千代松陰)が初の1万メートルで健闘するなど収穫はあった一方、高速レースでは他大との差を突きつけられる結果となった。
◆3・23 TACHIHI presents 中央大学記録会(中央大学多摩校地運動施設陸上競技場)
▼1万メートル
1組
1着 吉川 29分33秒67
2着 井坂 29分35秒37 自己ベスト
8着 脇坂 30分48秒19
10着 尾ノ上 31分4秒88
14着 宮下 32分0秒80
2組
2着 井上 29分34秒94 自己ベスト
7着 土田 29分59秒89
3組
7着 桶田 29分27秒84 初
11着 室田 29分59秒47
4組
10着 堀 29分32秒42
1組目は、レース中盤から吉川響(文3=世羅)と井坂佳亮(商3=水城)が抜け出す。吉川が先頭を引っ張り続け、井坂もついていく。吉川はラスト1周で持ち前のスピードを見せトップでゴール。井坂も自己ベストを約17秒更新する好走を見せた。
2組目にはこの1年で着実な成長を見せた1年生2人が出場。井上史琉(政経1=世羅)は中盤まで先頭に食い下がる積極的なレースを展開した。後半は失速したものの、なんとか粘って自己ベストを更新。一方、土田隼司(商1=城西大城西)は大崩れこそしなかったものの、終始後方の集団に位置する苦しい走りになった。
高校最後のレースとなる桶田と新駅伝主将の室田安寿(情コミ3=宮崎日大)が出場した3組目。室田は序盤から先頭でレースを進めるも、途中で急激にペースダウンして本来の走りができなかった。一方この組で見せ場を作ったのは桶田。初の1万メートルにもかかわらず、集団が割れかけた際には素早く反応し、集団を引っ張るばかりでなく臨機応変に走る位置を変えるなどクレバーさを披露し、2位集団に食らいつく。ラストこそ他選手に差をつけられたものの、大学生に引けを取らない好走だった。
4組目は、目標タイムが28分10秒〜20秒の高速レース。明大からは堀颯介(商3=仙台育英)が出場し、好記録が期待された。しかし、ハイペースについていけず5000メートル付近で集団から離れると、粘れないまま上位の選手に1周差をつけられる厳しい走りになった。
伸び悩んでいた井坂やルーキー・桶田の好走により選手層は増しつつあるものの、明大の弱点はハイレベルなレースへの対応。今回の4組目のようなレースで集団につき、好タイムを出せる選手が台頭すれば、チームとして強さが出てくるだろう。
[橋場涼斗]
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