
全国大会で団体6位/全日本学生グライダー競技大会
第65回全日本学生グライダー競技会(全国大会)が埼玉県熊谷市で行われた。3日目までは得点することができなかったが、4・5日目に周回を達成。5日目には廣澤樹(総合4=星野)が個人1位(デイリー)を獲得し、団体6位という結果を残した。
◆3・10~3・15 全日本学生グライダー競技会(妻沼滑空場)
▼団体の部 明大――6位
▼個人の部 廣澤――8位
髙田――9位
動力を持たないグライダーをウインチという機械で引っ張り上げ、サーマル(上昇気流)を利用して空を飛ぶグライダースポーツ。今大会でも、妻沼滑空場付近の3つのポイントを規定された高度で通過し、タイムによる得点で順位が決定した。
計6日間にわたって行われた今大会に明大はD1という機体を用いて廣澤、高田雄祐(政経4=愛知県立旭丘)、古田純也(理工4=桐蔭学園)が出場。明大は3日目まで周回することが出来ず、無得点のまま4日目を迎えた。それでも4日目は天候に恵まれ多くの大学が周回し、高田が個人2位のタイムをたたき出した。「運が良かったのもあるが、これまで自分が4年間蓄えてきた経験をうまく生かして短い時間で周回できた」(高田)。5日目は日差しで地表が温まりサーマルが発生しやすいが、強風により多くの大学が周回できない厳しいコンディション。そんな中、風の強い状況で飛ぶ練習を強化してきたと語る廣澤が、34分36秒で周回を成功させその日のデイリーを獲得した。「なかなか得点できず非常に苦しい状況が続いたが、今日1番を取れてうれしい」(廣澤)。
最終結果では廣澤が個人8位、高田が9位、そして団体6位と今大会でラストフライトとなった4年生が奮闘を見せた。「大学で何かやりたいという動機から航空部に入った。航空部では普通の生活をしていたらできないフライトという非日常が日常になることや、毎週寝食を友人と共にして一生ものの友達ができるところが、4年間を振り返ってよかったことだと思う」(古田)。目標の全国大会優勝には届かなかったものの、4年間の集大成が見えた大会となった。
[岩本文乃]
試合後のコメント
廣澤
――5日目を振り返っていかがですか。
「最初の方はなかなか上がることができない中、他大の機体は上がっていてもどかしかったですが、3発目でちゃんと上昇気流を掴めて選手たちも早く帰ってこれて良かったと思います」
――航空部の魅力を教えてください。
「自然を相手にする航空部は、なかなか目で見えず、体感することも難しい上空の大気の動きを肌で感じることができることが魅力だと思います。また本当に景色がよく、いろんなところを飛べるので、景色の良さも魅力だと思います」
高田
――4年間で思い入れのある大会を教えてください。
「去年の全国大会です。初めて入賞することができ、まだ3年生だった私たちにとって成長してきたなという実感が湧いた大会でした」
――4年間で大変だったことを教えてください。
「やはりライセンスの勉強です。覚えるものが多かったのでかなり大変でしたが、教え合い、協力しながら勉強して、なんとか苦しいところを乗り越えられました」
古田
――全国大会に向けて意識してきたことを教えてください。
「知識の面で自信がなく、そこを重点的に強くするため座学の部分を強化してきました。具体的にはサーマルのラインであったり、どういうサーマルを選ぶかなどを勉強してきました」
――大会全体を振り返っていかがですか。
「明大が得点できた日は他大も得点できていて、気象条件が悪い中でも早大や慶大は周回していたので、早慶の壁は高いと感じる大会でした。明大は大きな爪あとを残すことができませんでしたが、コンスタントにいい位置にいられたのかなと感じています」
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