後期開幕戦、強豪駒大に6-1の圧勝/関東大学1部リーグ戦

1999.01.01
 前期を屈辱の10位で折り返して3カ月、正念場となる後期リーグが6日ついに開幕した。本学の後期開幕戦の相手は前期3位の強豪駒大。しかし本学も、故障者が戻りベストメンバーでこの試合を向かえた。後期の巻き返しを図るためにも落とすことのできないこの一戦を、本学は6-1という圧巻のスコアで勝利した。

 試合開始当初からリズムを得たのは本学だった。山田(政経2)、小林(政経2)の2年生コンビが積極的にシュートは放つなど、相手ゴールを脅かす。先制点こそ奪えないものの、相手を自陣に釘付けにし、本学のペースに持ち込んだ。何度かカウンターで危ないシーンを向かえるも、田中(政・営3)を中心とした体を張ったディフェンスや前線からの献身的なプレッシャーで失点を許さない。そして37分、林(商4)がゴール前の混戦からこぼれ球を押し込み先制ゴール。5分後には立て続けに橋本(政経4)が右足を振りぬき、ペナルティエリア外からのロングシュートをゴール左隅に決め、2-0と最高の形で前半を終えた。

 後半に入っても本学のペースは変わらない。後半5分に一瞬のスキを突かれスローインからの失点を許すも、7分には自らが得たPKを林が冷静に沈め3-1、12分にも増田(商4)がヘディングで執念のゴールを決め試合を決定付けた。その後も、22分の橋本の芸術的なループシュート、34分の山田と久保(法2)の見事なコンビネーションからのゴールと、今までのうっぷんを晴らすかのような怒涛の攻撃を繰り広げた。終始本学のプレーが光ったこの試合、終わってみれば6-1と今期最多得点で勝利に花を添えた。

 「長らくお待たせしました」(神川監督)。監督、選手、サポーター全員が待ちに待った待望の瞬間が今節ついにおとずれた。完勝とも言える内容で強豪との後期開幕戦を勝利で飾り、今後へと弾みをつけた。苦悩の前期を終え、残留へそしてインカレへ向けた勝負の夏を過ごした選手たち。その思いと努力が結果となって表れたに違いない。この勝利を浮上のきっかけにして、本学の本来の力を取り戻してほしい。前期の遅れを取り戻すにはまだまだ多くの勝利が必要ではある。しかし、それは今からでも遅くはないはずだ。

☆試合後のコメント☆

・神川監督
「負ければ後が無い、どんな形でも勝つという気持ちで臨んだ。故障者も戻ってすべてがそろえば、これくらいの結果にはなるだろうと思っていたので、あまり驚いてはいない。危機感を持ってやってきたことが勝利につながったと思う。まだ1勝なので今後も慢心せずに頑張りたい」。

・藤田主将(法4)
「予想以上に点が入って良かった。今日勝てばインカレまで行ける、今日負ければ終わり、という危機感を持ってやった。夏はチームの雰囲気から見直したので、それらの結果が出たと思う」。

・近藤(営4)
「夏にプロのチームとやって、良い試合ができていたので自信はあった。全員ディフェンスができていて、練習の成果が出ていたと思う」。

鮮やかなループシュートを放つ橋本・橋本
「今日負ければ終わりだと思ってやっていた。まだ上との差があるので、これから縮めていく。満足はしていない。インカレには絶対出たいので、3位4位には入ります。(自身のゴールは、)上手く体重をボールに乗せられた、ああいうシュートはあまり打たないので、うれしかった。今日の勝利で後期に巻き返すいい勢いがついた」。

・林
「今の明治には勝利が必要だったので、勝てて良かった。内容も良くて、結果も出て、みんな自信になると思う。課題はもちろんあるが、試合も勝てて点も決められたので、個人的には80点くらい。今日決められなかったゴールは次にとっておきます」。

・増田
「前期に比べてうちらしいサッカーができた。まだ細かいミスもあるので修正はしていきたい。ゴールは、入ったと思ったら周りがシーンとしていた。こんなことは初めてです」。

・田中(政)
「夏を通してやることは徹底してやれた。それを駒大に出せて良かった。決め切れなかった部分もあるので、そこは今後の課題」。

・山田
「練習試合でもゴールを奪えていたので、今日の試合も常にゴールを意識しながらプレーした。今日は勝てたが、まだ1勝なので、どんどん勝って前期の分を取り戻してインカレに近づきたい」。

・高木(文1)
「相手の特徴は分かっていたので、自分がボールに触れば大丈夫だと思っていた。確認不足で後半頭に失点を許したが、みんなでまとまることができてよかった」。