
堀口と根岸がアベック優勝 伸びしろ見えた2日間/全日本学生ウエイトリフティング新人選手権
全国の大学から下級生が集い、しのぎを削る全日本学生新人選手権が今年も開幕した。2日目に出場した堀口実篤(政経1=宇陀)と根岸蒼空(政経1=藤岡工)の2人が優勝を果たしたほか、自己新記録に迫る選手が続出した。
◆3・6~7 第69回全日本学生新人選手権(上尾市スポーツ総合センター)
▼73キロ級
6位 清野(S100 J122 T222)
▼81キロ級
1位 堀口(S120 J134 T254)
▼89キロ級
1位 根岸(S109 J155 T264)
▼102キロ級
5位 畑上(S113 J140 T253)
※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル
1日目は清野喜幹(法1=柴田)がプラットフォームに上がった。幸先良くスナッチを2本成功させると、3本目は練習で一度も持ち上げられていない100キロに挑戦。これを見事に挙上すると「これまでで一番いい試技だった」と手応えを得た。続くジャークでも自己新記録の122キロを挙げ、6本の試技全てを成功。「練習中に同じプラットの深見(健・政経3=安曇川)先輩が、補強を中心に足腰や体幹を鍛えるメニューをたくさん取り入れてくれて、そこが結果につながった」と先輩の強力なサポートが身を結んだ。

2日目には堀口、根岸、畑上晃汰(営1=紀北農芸)の3人が出場した。「不安が大きかった」と緊張をあらわにした堀口は、しかし1本目の試技から危なげなく成功させる。「楽に行こうと思った」と3本目に挑戦した120キロも挙上し、スナッチを1位で終えた。ジャークでも落ち着いた取り組みを見せた堀口は、2本目で134キロも挙上する。「思っていたより軽く、クリーンで失敗してしまった」と3本目は失敗となったものの、トータル254キロで見事表彰台の頂点に輝いた。

チームメイトからの大きな声援を受けて試技に臨んだ根岸。スナッチでは1本目の105キロを難なく成功させ、調子の良さを見せた。続く2本目も挙上するが、3本目は取り切れず落としてしまい、結果は109キロとなった。「スナッチが苦手なので、ジャークで捲(まく)れたらと考えていた」。期待を背負い臨んだジャークは、自己新記録を連続で更新するなど3本の試技全てを成功させ、本領発揮となった。3本目に挑戦した155キロを挙げ切ると大きく喜びをあらわにした。ジャークで圧倒的な成績を見せた根岸はトータル264キロで1位となり、堀口に続いて優勝を決めた。

102キロ級に出場した畑上は、2本目の113キロを落とすも、続く3本目を確実に挙上し記録を113キロとした。続くジャークでは3本目に目標としていた140キロを挙げ、3本全てを成功させた。「先輩やコーチにクリーンのアドバイスをもらえて、アップ場でもとても感覚と調子が良かった」と、満足感を見せた。

[大島菜央・塩谷里菜]
試合後のコメント
清野
――1年間ウエイトリフティングに専念してみていかがでしたか。
「高校の時までは半年ウエイトリフティング、半年スノーボードという生活だったので、1年間通してとなると、やはり筋力も飛躍的に上がりました。記録もトータルで28キロ伸びたので、1年間ウエイトに費やすのはよかったかなと思います」
堀口
――本日の試技を振り返っていかがですか。
「最近は試技の調子が悪かったので、今回の大会で5本成功できて、改めて成長しているなと、体が軽いなと感じました」
根岸
――定めていた目標などは達成できましたか。
「基準記録も取れましたし1位にもなれましたので。達成感もありますし、満足しています」
畑上
――来年度の目標を教えてください。
「今回同期たちもとても成績が良くて、自分は今少し劣っている立場なので、追い付けるように頑張っていきたいです」
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