クロカン佳境も入賞者なし 関24位がチームベスト/全日本学生選手権

2025.02.22

 大会4日目は30kmクラシカル(マススタート)が開催された。大会最終種目として照準を合わせる選手が多く見られる中、明大から出走した6人のうちに入賞者はなく、関綜一郎(政経4=十日町)の24位が最高成績となった。

◆2・19〜23 第98回全日本学生選手権(青森あじゃらクロスカントリーコース)
大会4日目
▼男子1部 クロスカントリー部門
30kmクラシカル(マススタート)
関――24位
黒岩――27位
梅澤――35位
笠間――44位
堀米――50位
星川――55位

 1.3kmスプリントでは4位と好成績をマークし「得意な種目の30kmクラシカルで優勝を目指していきたい」と話した関は、フィニッシュラインを越えるとすぐさま地面に倒れ込んだ。スタートは上々で、今年度インカレ初出場となる黒岩桔平(政経1=中野立志舘)らと共に池田(東洋大)、小池(早大)を擁する先頭集団として滑走。序盤の優位を確保することで、タイムを縮め好順位で通過した。

 しかし中盤以降は彼らに先行を許し、次第に順位を落としていく。「結果的に先頭から離れた集団ができていて、入賞するには前を追う以外になかった。たまたま明治の選手が集まっていたので、そこで(追い上げるために)いいペースをつくりたかった」(黒岩)と苦しい展開を強いられる。後半においても前方の選手に食らいつき逆転の機会をうかがい続けたが、両者ともに最後まで巻き返すことができず。最終的に関は首位と約5分30秒差でのフィニッシュとなり、その約17秒後に黒岩が続いて完走を果たした。

 試合後、関はレースを振り返り「自分の実力不足。正直良かったところや収穫はなかったが、色々な人が応援してくれて、最後まで諦めることなく実力を全て出し切れたと思う」と、悔しさを感じながらも晴れやかな表情を見せた。

 大会最終日となる明日は、クロスカントリー部門リレー(7.5km×4)が行われる予定だ。大会はいよいよ大詰めを迎えるが、「最後まで熱量を保って」(成田収平総監督)。コンバインド競技が行われた鹿角八幡平からもすでに選手が合流しており、声援を送る人々の姿も増えた。〝チーム西方〟は最後まで、一丸となって表彰台を目指す。

[松下日軌]

試合後のコメント

――マススタートのレースではどのようなことを心がけていますか。
 「守ることなく攻めることは、4年間ずっと大切にしています」

――今回のレースはいかがでしたか
 「最後の最後まで情けない滑りをしてしまって。色々な人にサポートしてもらったり、支えてもらったりで最後の個人レースとして自分の集大成を見せなければいけないところだったんですけど、結果に結びつけることができず悔しいです」

黒岩
――今回のレースでどのような成果がありましたか。
 「1周目は先頭集団として走ることができて、そこは今まで経験したことのないレース運びだったと思います。ですがそこ(2周目以降)で食らいついて、終盤の順位が決まるゴールまでレースを運べる選手、そのレース運びを間近で見られたことが、僕にとっては一番の経験だったと思います」

――これからどのような取り組みをしていきたいですか。
 「そうですね。僕はどっちかというと長距離が得意なので、最後にレースが決まるスプリント(に向けて)、レース運びを関先輩などに聞いて勉強させていただいて、フィジカル以外のレースプラン、構想を勉強したいです」