競歩部門本格始動 好調な出だし/日本選手権・20キロ競歩

2025.02.21

 社会人を含む選手が1キロの道を周回し続ける日本選手権・20キロ競歩。20キロもの距離を歩み続け周回遅れも発生する過酷なレースだ。熾烈(しれつ)な戦いに5名の選手が臨み、2名の選手が自己ベストを更新とシーズンインに向け順調な滑り出しを見せた。

◆2・16 第108回日本選手権・20キロ競歩(六甲アイランド)
▼男子20キロ
18位 近藤 1時間22分55秒
19位 長田 1時間23分10秒 自己ベスト
27位 櫻井 1時間25分49秒 自己ベスト
49位 小迫 1時間31分01秒 
※向井は途中棄権

 5人の選手が出場し、昨年度以上の盛り上がりを見せた今大会。序盤ではあまり差が付かず、集団のままレースが続く。村越優汰(文4=横浜)から引き継ぎ、今年度主将を務める近藤岬(理工3=十日町)が終始明大の先頭を歩き続けた。周回差を付けた時には、背中でチームを引っ張る。「8割ぐらいの力で完歩」(近藤主将)を目標として立て、余力を残しつつも18位と好成績を収めた。次いで19位には長田隼人(商2=松山工)が輝いた。常に近藤主将を追い、距離をキープし続けていた長田。中盤、距離が開くこともあったが、ペースをしっかり保ち自己ベストを出した。終盤につれペースが落ちてしまったものの、櫻井建太(法2=星稜)も長田と同じく自己ベストを更新。日本選手権・20キロ競歩に初出場となった小迫彩斗(文1=倉敷)。徐々にペースが落ち込んでしまったが先輩を追い、健闘してみせた。向井優太郎(商1=我孫子)は右足の不調により、無理はせず今回は棄権を選択。一貫して大きく順位変動は起きないものの、競歩だからこそ終盤にかけじわじわと差が開く展開となった。

 思うようにレースを完歩した者、そうでない者がいる中、日本選手権・20キロ競歩を終え、次に狙うは全日本競歩能美大会(能美競歩)。ユニバーシアードに出場する切符を獲得するため、全選手の気合が入る。能美で実力を発揮し、世界に挑戦する明大競歩部門の飛躍を願う。

[熊谷実夏]