
ジャンプ健闘で望みつなぐ/全日本学生選手権
全日本学生選手権(インカレ)2日目。クロスカントリー部門は低調で入賞ラインに入ることができなかったものの、得意のジャンプ部門では見事3選手が入賞を果たし、存在感を示した。
◆2・19〜23 第98回全日本学生選手権(大鰐温泉スキー場他)
大会2日目
▼スペシャルジャンプ ノーマルヒル
辻――4位
西方遥――7位
成田――8位
西方優――12位
鈴木世――14位
鈴木寛――19位
▼クロスカントリー部門 10キロフリー
堀米――24位
関――26位
笠間――33位
梅澤――45位
黒岩――48位
星川――66位
毎年数多くの選手が上位を占め「明大のお家芸」ともいえるジャンプ部門。1本目で辻創太(商3=東海大札幌)がトップに立ち、4位に西方遥人(営1=飯山)、7位に成田健太(政経3=花輪)が入る。勢いのまま2本目で順位を上げたいところだったが、急変する天候に大きく影響された結果に。今大会ではウインドファクター(風補正点)が採用されておらず、ポイントを伸ばすためにはそれだけいい風を拾う必要があった。気象条件にも左右され、辻と西片遥はそれぞれ4位、7位と順位を落としてしまう。3人入賞という素晴らしい成績を残したものの、8位となった成田は「昨年は2位。今大会での優勝を目指して1年間取り組んできた」と悔しさをにじませた。
クロスカントリー部門は初日の1.3キロスプリントで好成績を残し、10キロフリーにも期待がかかっていた。しかし結果的に明大勢では堀米結丸(政経2=飯山)の24位が最高と、見せ場をつくることができなかった。長距離レースに不安が残るが、選手は2日後の30キロマススタートへと照準を合わせてきた。切り替えて疲労を取り、リベンジを誓う。
ジャンプ部門が14点を獲得したことにより、明大の得点は計43.5点に。首位との差はほぼ変わらず、総合優勝は十分に射程圏内。「勝つために試合をしている。『ああしてほしい・こうしてほしい』、指導者はその(サポートの)ために居る。できる限りのことはやる」(成田収平監督)。最大の目標を達成するため、チーム一丸となって明日以降も戦いは続く。
[橋場涼斗]
試合後のコメント
辻
――本日のジャンプにおけるポイントはどこにあるのでしょうか。
「昨年と比べ、1本目が勝負になるなと感じていました。1本目で先頭と離されずにリードを取ることが、2本目の結果にもつながるかなというふうに考えていて。そういった中では1本目のアールの通過というのはすごく意識しました。(アールとは?)そうですね。アプローチから滑ってきてGが係る瞬間があるんですけど、そこでフォームが潰れてしまったりバランスを崩したりしてしまうと実際の飛び出しの角度、力の伝わり方というのが随分変わってしまうので。そういった部分はすごく意識していましたね」
――チームメイトに向けてエールをお願いします
「この1年間、大会に向けて各自いろいろな努力をしてきたと思います。やるべきことをやるべき時にしっかりと発揮できれば、十分な成果が出せると思っているので、ぜひ頑張ってほしいです」
西方遥
――どのようなことを心がけましたか。
「そうですね。この台はスタートバーの位置が低く初めは苦戦しました。その低いゲートからどれだけ自分のジャンプを出すことができるかが課題でしたが、しっかりと達成できたと思います」
――チームメイトに向けてエールをお願いします。
「今まで頑張ってきたと思うので大丈夫だと思います。あとは僕たちが応援して力づけたいです」
成田
――ジャンプの際、風はどのように感じられましたか。
「風のことを考えても何も変わらないので、風がなくても飛んでいく、風があればそれに乗れるようなジャンプを意識していました」
――明日のノルディックコンバインドに向けて意気込みをお願いします。
「自分はジャンプのほうが得意なので、ジャンプでヒルサイズくらいまで飛んでトップに立ちたいです。クロスカントリーも強い相手が多いですが、自分が倒して勝ちたいと思います」
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