
初日は上々の滑り出し 5選手が入賞/全日本学生選手権
総合優勝という大きな目標を掲げ、全日本学生選手権(インカレ)初日に臨んだ明大。クロスカントリー部門1.3キロスプリントでは関綜一郎(政経4=十日町)、梅澤聡嗣(政経2=東川)、アルペン部門大回転では野本和愛(政経3=関根学園)、深澤嵩晴(政経2=足利大付属)、中村騎士(商2=日大山形)がそれぞれ入賞を果たし、見事なスタートを切った。
◆2・19〜23 第98回全日本学生選手権(大鰐温泉スキー場他)
大会1日目
▼アルペン部門 大回転
野本――5位
中村――7位
深澤――9位
宮島――26位
小川――32位
青木――記録なし
▼クロスカントリー部門 1.3キロスプリントフリー
関――4位
梅澤――8位
笠間――30位
堀米――予選敗退
黒岩――予選敗退
柴田――予選敗退
アルペン部門大回転の1本目は「雪が崩れていてコースの状態が悪かった」(深澤)と、バランスを崩す選手が続出する悪条件の中でのレースとなった。明大勢は全員が1本目を完走したものの、入賞圏内に入ったのは8位の野本のみ。大量得点は難しいかと思われたが「転んでもいいから攻め切ろうと思いスタートを切った」(中村)。2本目で果敢な滑りを見せ、深澤と中村が逆転で入賞。野本はさらに順位を上げ、アルペン部門では計12.5点を獲得した。
「1年間、チーム全体として高め合ってこられたと思う」(関)。例年明大が苦手としてきたクロスカントリー部門だったが、最上級生としてチームを率いてきた関、昨年度は1年生ながら奮闘した梅澤がともに入賞を果たした。平坦な道が多い反面、急カーブやラストの坂などでは相当の技術を要するのが本コースの特徴だ。「そういうところ(前半の平坦な局面)でしっかりと優位にレースを進め、後半の急勾配でどう粘れるかがポイントだった」と、経験豊富な関が計4レースで見事に攻略。また得意種目ではないと話した梅澤だが、予選を終えた時点で4位と好タイムを記録する。「1.3キロという短い時間の中で全ての力を出し切るために、夏からバイクトレーニングなど意識して取り組んできた」と努力が結実。惜しくも決勝進出を逃した昨年度の借りを返したかたちとなった。
1月に行われたアルペン部門回転での成績を加え、明大は29.5点を獲得。首位の日大と約20点差の2位と好位置につけた。2日目はクロスカントリー部門に加えて、明大が得意とするジャンプ競技が行われる。この追い風に乗り、首位を走る日大との差を大きく縮めたいところだ。
[橋場涼斗]
試合後のコメント
深澤
――2本目の滑走で順位を上げて入賞を果たしました。
「自分の中ではベストな滑りではなかったのですが、周りの選手が良くなかったことで順位が上がったことは、ベストではない中でもラッキーだったと捉えて今日の結果を受け入れようと思います」
――明日以降への意気込みをお願いします。
「すごくいい流れで来ていて、全体的に調子が良くて結果が出るのではないかと思います。僕は今日で役目は終わったので、全力でサポートできるように頑張ります」
野本
――1本目の滑走はいかがでしたか。
「雪の状態が悪くて、後半の選手が有利になるレースでした。明大はスタート順が早い人が多くて不利な場面でしたが、みんな耐えていい位置につけたことが逆転に繋がりました」
――明日以降への意気込みをお願いします。
「全員が上位に入れるポテンシャルはあると思います。日大を逆転するためにもトップスリーに複数人入るくらいの気持ちで、チームとして気合を入れて頑張っていきます」
関
――プレーを終えて率直な感想をお願いします。
「自分自身の最後のインカレということで、4年間の集大成を披露しなければいけない立場にありました。順位に関しては集大成を出せたと思いますし、来年自分がいなくなったときにこれまでやってきたこと、雰囲気をしっかりと次の世代につないでいけるなと感じました。今日一日、いいレースになったと思っています。」
――1本目(予選)の結果は順位にとっても重要なポイントだと思います。
「僕はスプリント種目があまり得意じゃないですが、予選ではどれだけトップの選手に食らいつけるか、あとはヒート(予選以降)には必ず残ると思っていたので、ヒートを見据えたポイントの確認であったり雪質の違いであったり、考えて攻めることができたかなと思います」
梅澤
――チーム内で高め合える雰囲気について教えてください。
「そうですね。4年生の関さんが毎年インカレでポイントを獲得しているので、それにどれだけ近づけるかというのがポイント獲得へのカギだと皆で考えていました。いろんな場面で話を聞いたり、練習中も関さんを筆頭に常に前についていくような雰囲気が結果につながったんだと思います」
――レースを振り返っていかがですか。
「この1.3キロスプリント競技というのを夏から1年間目標にしていたというか、このポイントを取ることをずっと目標に頑張ってきたので、大学に貢献することができてかなりほっとしています(笑)。去年は少し悔しい思いをしたので、その分ポイントをとることができてよかったなと思っています」
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