突撃!隣の体育会(2)熱かった少林寺拳法体験!

1999.01.01
 明スポ記者が、日ごろ取材させていただいている体育会各部に仮入部!実際に選手たちが行っている練習などの体験を通して、各部の魅力をお伝えしていく新企画『突撃!隣の体育会』。第2回は少林寺拳法部です。

 スポーツ王国明治。多くの部が全国から集められた部員で構成されている一方で、少林寺拳法部は体育会の中でも数少ない、一般部員だけで構成されている部だ。それも部員のほとんどが大学から少林寺拳法を始めた人ばかり。それでいて毎年大会で好成績を収める強豪校である。この強さの秘密は日々の練習にあるに違いない。そういうことで今回体験入部というかたちで練習に参加させてもらった。やはり少林寺拳法部の練習は熱かった!

 10時練習開始で始まった体験入部。4人ずつきれいに並んだ列の間に私も交じらせてもらい、まずは準備体操からスタート。途中、ストレッチの最中に足がつりそうになりながらも部員の動きを見よう見まねでなんとかこなした。

部員に技の指導を受ける本紙記者(左)

 次に突きやけりの基本練習。動きが全くわからない私はどうしようと一瞬あせったが、すかさず3年生の部員の方が寄ってきて、つきっきりで一つずつ技を教えてくれた。「1!オイ! 2!オイ 3!オイ・・・」と一つの技を1人が10回ずつ数え8人目まで繰り返す。途中私も楽しくなってきて一緒に大きな声を出しながらやったが、突きの練習では腕がまっすぐ伸びず、またけりの練習では足が高く上がらず、とても不格好だった。やはりほかの部員のようにはうまくいかない・・・。

 すでにこの時にはもう汗がだらだら。道場の外から聞こえてくるセミの鳴き声もあいまって余計に暑く感じた。これも気合で乗り切るのが武道かと思ったが、決してそんなことはない。練習中に水分をとるために小刻みに休憩が入れられていて、私も部員の方から何度もジャグに入ったスポーツドリンクをもらった。休憩が終わると部員はすぐに元の位置に戻り、練習が再開される。このメリハリの良さが練習の質を高めているのだろう。

 次に基本練習でやった技を移動しながら行う練習。私は移動しながらというだけでさっき習った技を忘れてしまい、また何度も部員の方に教えてもらいながらやった。この練習は日ごろ毎回やっているはずなのに、部員は誰一人として手を抜こうとしない。一つ一つの技を真剣にやっている部員の姿が印象に残った。これは「基本を大切にする」と掲げる少林寺拳法部の意志の表れなのだろう。

 この練習が終わると、2年生以上は演武の練習、1年生は基礎練習へと分かれた。私は1年生に交じって練習した。この練習は始めに3年生が見本を示し、その後1年生がその技を練習するという形で行われた。私も1年生部員と同じように3年生の手本を参考にしながら、一緒に和気あいあいと練習した。

体力づくりのため、短距離ダッシュをする部員たち

 道場での練習が終わり、最後に体力づくりのため外に走りに行った。まずサッカーグラウンドの周りを3周。そこで3年生のある部員より遅かった者にはペナルティーで短距離ダッシュ追加。私も見事にペナルティー対象者に入り、ほかの部員と一緒にダッシュした。走り終えた後、みんな整列して集合していたのでこれで終わりかと思った。

 が、ここからが本当の戦いの始まりだった。きれいに並んだ列は再び動き出し、今度は学校の周りを走りだした。途中で相当つらくなったが、1年生部員が「ファイト!」積極的に声を出し頑張っていたので私もなんとか最後まで走りきることができた。

 しかし走り終わっても終わりではなかった。遅れて走ってくる部員が到着するまで、道路で腕立て伏せをして待つのだ。私も地面を見つめながら最後の力を振り絞り腕立て伏せをした。地面に自分の汗が落ちるのが見える。この時体力の限界を感じた…。

 道場に戻り、軽く体操をして13時に練習終了。長くそして中身の濃い体験練習が終わった。

~体験入部を終えて~

 今回体験入部をしてみて、少林寺拳法部の練習に対する意識の高さを感じました。道場では声が途切れることがなく常に活気に満ちていて、部員がテキパキと行動する姿が印象的でした。また上級生が下級生に技を教えている姿が随所に見られ、練習の雰囲気も良かったです。結果を出すためには地道な努力が必要。この一見当たり前のようなことをあらためて感じさせられた練習でした。

 いつも私たち明スポ部員に丁寧に礼儀正しく接してくれる少林寺拳法部員の人たち。今回もやさしく接して頂いたおかげで、楽しく体験入部をすることができました。部員の皆さん、どうもありがとうございました!

*9月28日に第42回少林寺拳法全日本学生大会が日本武道館で行われます。日々一生懸命練習に取り組んでいる部員の集大成の場です。ぜひ応援よろしくお願いします!

[大嶋悠人]