
公演前インタビュー 大島光翔/明治×法政 on ICE 2025
明治×法政 on ICE 2025(明法オンアイス)開演前に4年生にインタビューを行いました。開演前の心境、明大で過ごした4年間について、さまざまなお話を伺い、思いに迫りました。
本記事は大島光翔主将(政経4=立教新座)のインタビューです。
――明法オンアイスを直前に控えての今の気持ちはいかがですか。
「とうとう学生最後のイベントといいますか、明治大学として最後のイベントがやってきてしまったなという感覚です。あっという間でしたし、すごく今は感慨深いといいますか、ちょっとくるものがありますね」
――先日まで行われていた国民スポーツ大会冬季大会(国スポ)について少しだけお話を伺います。埼玉県として優勝という結果で終わることができたと思いますが、いかがですか。
「本当に、全日本選手権が終わってから、インカレ(日本学生氷上競技選手権)、国スポに向けて全力を注いできて、どちらも同じ大学であり、同じリンクで練習している駿(佐藤・政経3=埼玉栄)と出られるということで、すごく張り切っていたので。どちらも団体優勝という形で終わることができて、とてもうれしいですね」
――予選の時から佐藤選手と2人で優勝しようとお話をしていたようですね。
「そうですね。県大会が終わって、代表が決まった後からですね。元々2人の好きな試合の一つが国スポだったので、 そこに向けて頑張ろうということは話していました」
――大島選手も佐藤選手も団体戦で力を発揮しているイメージがあります。何か声を掛け合ったりしていますか。
「特別何かをしたとかいうのはなくて。でもやはり団体戦と言っても、個人の順位のポイントの競い合いみたいに多分見えていると思うんですけど、僕はつながりの強さみたいなものがすごく影響すると考えていて。そういった意味では、競技力だけじゃなくて、団体戦ならではの団結力だったりというのも、優勝できた要因の一つにあるのかなと思います」
――インカレ、国スポと先頭に立って声を出して応援している姿が印象的でした。
「そうですね。明治大学を一番に応援していましたし、本当に心の底から頑張ってほしいという思いで応援していました」
――話を明法オンアイスに戻します。これまで3年間出演されてきましたが、特に印象に残っていることはございますか。
「やはり山隈先輩(太一朗・令5営卒)が引退した時の明法オンアイスは記憶に残っていますね。一緒にね、太一朗くんの衣装を着て滑らせていただいたこともありましたし、そこがすごく印象に残っている明法オンアイスかなと思います」
――SP(ショートプログラム)の衣装を着て滑ったようですね。
「そうですね。当時引退生のプログラムを滑るみたいな企画があって、僕はお世話になった山隈先輩のプログラムを滑らせていただくということで、普段見ていたプログラムだったので、それを一緒に滑ることができて、すごく幸せな気持ちになっていました」
――昨年は実行委員活動もされていましたが、何か大変なことはありましたか。
「もちろんアイスショーを経験したことがない子たちが大半という中で、こういったイベントをつくり上げるというのはすごいことだと思いますし。それだけじゃなくて、やはり明法というところで、明治と法政、二大学が連携を取るというのは大変なことで。連携を取るのもすごく難しいところがあると思うんですけど、そういったところをこなして、この明法オンアイスにつながっていると考えると、本当にすごいイベントだなと感じます」
――日頃は選手それぞれが違う場所で練習を行なっていますよね。今回はどのように準備をしてきましたか。
「今回もグループナンバーを滑らせていただくんですけど、やっぱりグループLINEで密に動いて、練習時間のスケジューリングなどを3年生が中心となってやってくれて。練習の時間を押さえたりだとか、なかなかみんなの時間が合わない中で、それをどうカバーしていくかという点だったり、いろいろ考えてくれたので、今年も3年生にすごく感謝しています」
――大島選手は比較的アイスショーの経験が多い方だと思います。その経験は何かに生きましたか。
「そうですね。やはりグループナンバーであったり、そういったところでは自分が力になれているのかなという部分は少なからずあったらいいなというふうに思っていて。具体的にこれを伝えられたというのはないんですけど。それでプロの方に寄せるのもやはり僕的には違うといいますか、やはりそれを学生だけで最初から最後までやるというのが、学生ならではのイベントのいいところだと思いますし、そういう部分で明法オンアイスならではの良さが出てくるといいんじゃないかなと思っています」
――以前、部活に何かを残せたらとおっしゃっていましたが、この練習の期間も含めて、いかがですか。
「何を残せたかは分からないですけど、やはりポジティブな明治大学であってほしいですし、つながりの深い明治大学であってほしいので、そういった意味では、今がもう本当に最高の状態だと思います。このままの明治大学でいてくれれば、すごく僕はうれしいです」
――今回、個人の演技で何を披露しますか。
「個人の演技は今シーズンのFS(フリースケーティング)の『Desperado』を滑らせていただく予定です。このプログラムは父に送るプログラムとして、今シーズン滑ってきたんですけれども、やはりこのプログラムには感謝だったり、恩返しという意味が自分の中では強く含まれているので、そういった意味では、この明法オンアイスで明大だったり、学生での期間を応援してくださったファンの皆さまだったり、両親に感謝を伝えるプログラムなので、今日は本当に感謝の気持ちを込めて滑れたらいいなというふうに思います」
――今日の1日を通して見てほしいポイントや注目ポイントはありますか。
「やはりみんなが輝ける場所だと思います。全員で準備して今日に向けて頑張ってきたので、本当にみんな一人一人に注目して見ていただきたいなと思います」
――4年間を通して部活での思い出を教えていただきたいです。
「やはり一回一回の集まる機会というのはすごく僕にとって全てが思い出で。みんな練習拠点も違いますし、試合で忙しい選手もすごくいますし。そんな中でも合宿であったり、日々の部練で集まった際には、同じ大学の面々として会えるのはすごくうれしいですし、すごく毎回刺激をもらっていたので、そういった何気ないみんなが会える行事というのが、僕はすごい思い出に残っていますね」
――部活のメンバーでお会いした時には、スケートのこととそれ以外のことどちらを話すことが多かったですか。
「なかなかみんな氷で一緒になるこというのは少ないので、もちろん氷の上の時間も大事だったんですけど、やはりそれよりも、多分僕は氷の上にいない時間の方に重きを置いていたところがあって、そういった部分でコミュニケーションを密に取ったりだとか、年齢関係なく、分け隔てなくコミュニケーションが取れたんじゃないかなというふうに思っているので、僕は氷の上の時間以外を大事にしていた感じはありますね」
――部練や合宿、また氷上以外でのコミュニケーションはどのような場に生きたと思いますか。
「本当に部練や合宿でコミュニケーションをたくさん取って、それが毎年年始のインカレで、リンクサイドの応援をはじめとする部分ですごく発揮されているなと感じています。やはり仲がいいからこそ応援にも力が入りますし、その応援が演技している選手自身に伝わっていると思うので、本当にインカレの応援というのは、明大が毎年培ってきた集大成を見せる場の一つになっているんじゃないかなと思います」
――インカレの応援という点では、大島選手が自作した佐藤選手のうちわが話題に上がりますが、来年度も受け継がれる形でしょうか。
「どうなんですかね(笑)。それはなんか僕が強制するものでもないので、まあ物としては引き継ぎますけど、それがどのように使われていくかは彼らに決めていただいて、今後どうなっていくか、僕も楽しみにしていますね」
――最後に4年間応援してくださったファンの方に向けて、メッセージをお願いします。
「まずは明治大学の大島光翔を応援していただいて、本当にありがとうございます。本当にあっという間の4年間で、このジャージーを脱ぐということになかなか現実味がなくて、受け入れられていないところもあるんですけど、僕は現役を続行するので、今後も成長した姿をお見せできるようにこれからも頑張っていきますので、僕のことはもちろん、また来年以降も後輩たちのこと、そして明治大学を応援していただければうれしいです」
――ありがとうございました。
[髙橋未羽]
関連記事
RELATED ENTRIES