試合後インタビュー 1、2年生/第69回全日本学生選手権

2025.01.24

 昨年12月1日、大学王者を決める全日本学生選手権(府立)が開催。井上晴陽主将(法4=三井)率いる〝井上メイジ〟は大会連覇を果たし、創部70周年の節目の年に6年ぶりとなるグランドスラム(学生団体4大会を全て制覇)を達成した。今回は大会終了後に行われた1、2年生のインタビューをお届けする。
 1月23日発行の明大スポーツ第544号の終面に掲載された記事と併せてご覧ください。

大谷琉生(法2=大商大堺)
――優勝した今の気持ちを聞かせてください。
 「去年に続いて、決勝の大事な舞台をメンバー逃してしまって悔しい。それだけです」

――試合全体を振り返っていかがでしたか。
 「初戦からガチガチやったんでそんな、良い動きもできなかったんで、納得はいってないですけど、勝ててちょっとでもチームに貢献できているのだったらそれでいいのかなと思っています。でも自分の中ではあんまり満足いっていない。0点に近いくらいの結果です」

――2年間府立で悔しい思いをした中での改善点はどこですか。
 「自分のやりたいこと(をできるように)。次の団体の5月までの期間、必死こいて練習して、次チームで僕が一番輝くぐらいのつもりで練習して、試合に出たいです」

――4年生に対してはどのような気持ちがありますか。
 「言葉で表せられないくらいなんですけど、めっちゃお世話になったので。森川(征那・文4=三井)先輩には練習中とか教えてもらったりして、越智(通友・営4=明大中野)先輩にも技とか教えてもらったり、プライベートでも結構お世話になって。井上キャプテンはめちゃくちゃ濃い2年間過ごして、お世話になったので。めちゃくちゃ悲しいですけど、切り替えて次から頑張っていこうと」

――来年のチームには向けてはどのように貢献していきたいですか。
 「(次期主将には)今までというか今のあれ(今回の優勝)でめちゃくちゃお世話になっているので、最後は恩返ししてグランドスラムさせてあげて、という終わり方にして、笑顔で終わらせたいです」

――今年度の総括と来年度に向けて一言をお願いいたします。
 「自分が目立ちます。僕が目立ちます」

――ありがとうございました。

土屋泰生(文1=関西福祉科学大)
――今の率直な気持ちを聞かせてください。
 「もうグランドスラム、ずっと1年間それのためだけに頑張ってきたので、達成できて良かったなっていうのしかないです」

――ルーキーながら多くの試合で起用されました。
 「試合にいっぱい出たのも普通に楽しかったです。疲れたとかはあんまりないですけど、でも最後の試合(決勝)のハイキックでちょっとふらついちゃったりとかはまた反省やし、怖い点かなというのはあるので。いっぱい試合できたから楽しくて、色々反省点もあるんですけども、とにかく面白い大会になったかなと思います」

――決勝戦を振り返っていかがでしたか。
 「決勝戦の相手は副将で4年(関大)対1年(土屋泰)の試合で、昔から知ってる相手なので、一応マークしてたんですけど、当たると思っていなくて。で、当たっても別に苦手なタイプじゃないんでいけるかなって感じだったんですけど、ハイキックもらってからは自分で立て直しました。二本取って勝ち切れたところは、自分のいいところが出たかなってのはあります」

――調子の面はどうでしたか。
 「関西学大(準決勝)から一気に調子上がって『おもしれぇ』ってなって。そっから一気に調子が上がったなって感じです」

――初めての府立はどうでしたか。
 「小学校、中学校、高校の時からずっとスタンドから見て、いろんな強い人の動画を撮って。ずっと憧れてた舞台に自分が立つってなって、今までにない緊張感。入場前から心臓バクバクで、やっと俺が立ったなって感じで。やっぱり府立は特別やなって感じはありました」

――試合前日はお兄さん(賢生・文3=関西福祉科学大)とお話をしたと聞きました。
 「どんなんやったっけな。とりあえず井上キャプテンと日頃からずっと一緒にいたんで『絶対優勝させてあげよう、俺らの力で優勝させてあげよう』っていう話をいっぱいして。『(泰生は)1年やからあんま気負いすぎず気楽に戦えよ』って言ってくれて、気楽に戦えたこともないけど、でも楽しく。楽しめた大会があんまりなかったんで、楽しかったなって。結果的になれたなっていうのはあります」

――府立の優勝とグランドスラムが決まった瞬間はどんな気持ちでしたか。
 「うれしいもあったんですけど、これで〝井上メイジの解散〟っていうのが、ぶわーって(涙が溢れた)。決勝の入場前からもあったんですけど、みんなが泣いてる顔とか見て『うわ井上メイジの解散やな』っていうのは出てきて、もうぶわーって。もう寂しい、寂しい、うれしい。でもうぐちゃぐちゃで泣きました」

――来年度は〝賢生メイジ〟になり、泰生選手も2年生になります。
 「もっとチームの中心に立って、多分お兄ちゃん1人で最初は今みたいなチームをつくり上げるのはしんどいと思うし。新入生も分からへんこともいっぱいあると思うんですけど、だからそこを間取り持って、うまいこと回すのに役立てたらなって思っています」

――来年度への意気込みをお願いいたします。
 「入学してから(明大拳士の中で対戦して)結局負けたのがキャプテンだけで。もうキャプテンもいなくなる。次のキャプテンはお兄ちゃんなので絶対負けられないんで、もう負けなしで全部かっさろうかなっていう感じです」

――ありがとうございました。

山田太粋(法1=岩槻)
――今の率直な気持ちを聞かせてください。
 「本当にとにかくうれしいです。これ(府立優勝)を目標に1年間ずっと頑張ってきたので。明大に入学して優勝するっていうのがやっぱり高校からからの夢だったのでとてもうれしいです」

――初めての府立で全試合で起用されました。
 「まさか全試合に出させていただくとは思わなかったので。でも大変でしたね、実際自分は『3試合くらいに出られたらいいかな』というふうに思っていて。1、2試合目もその気持ちで始めていたので、 ちょっと狂っちゃったんですけど頑張りました」

――体力面はいかがでしたか。
 「個人戦のように連続で試合があるわけじゃなくて試合間があったので、そこは大丈夫だったんですけど。疲労感は大変でした」

――決勝戦を振り返っていかがですか。
 「準決勝がちょっと危ないというか、白熱した試合になったので。決勝も簡単にはいかないっていうのは思っていたので、どうなるかなって思ったんすけど。晴陽さんがしっかり一本取られた後、二本取ってくれて僕にいい形でバトンを渡してくれたので。もう全力で挑むだけだったので、すごく楽しかったです」

――調子の面ではいかがでしたか。
 「かなり良かったのかなって思います。僕があまり得意ではない組で、1試合目から決めて、3試合目も投げられたので。 で、組の怖さがなかったので打撃を思いっきり打てて、かなり調子が良かったなと思います」

――試合前に話したことがあれば教えてください。
 「『絶対にグランドスラム』はみんなで話していたので、本当に悔いは残らないようにというか。僕たち1年生ですし、頼りになるチームメイトは全国見てもどの大学にもいないので、ほんとに楽しもうぜっていう話はしました」

――1年生にしてこのチームでグランドスラム達成に関われました。
 「1年生から決勝メンバーに入ってグランドスラムできるとは思ってなかったです。すごくいい経験ができた1年だったかなって思うんですけど、それとともに、これから僕たちの代に移り変わっていく。来年、再来年、僕たちがより主力になる時に、チームをどう勝たせるかっていうのがちょっと心配ではあります」

――決勝戦後に涙も見られました。
 「 第一にうれしいっていうのと、僕、個人戦とか全国優勝っていうのがしたことなかったので、選抜(全日本大学選抜選手権)が初めてで。2回目の全国でめちゃめちゃうれしかったっていうのとともに、このチームで戦うのが最後かっていう先輩たちの顔を見て『ああ、もう先輩たちと一緒に練習できないんだ』っていう辛さもかなりありました」

――来年度、再来年度とチームの要になることが求められますが、そこに向けての意気込みをお願いいたします。
 「(今年度)団体戦無敗という形で終われたので、相手が僕を避けたいような選手になって、来年から後輩たちとかに『山田先輩は大丈夫だ』っていうふうに安心させられるような選手になりたいなって思います」

――ありがとうございました。

[聞き手:北原慶也、中川美怜]