圧巻の女子力!3種目制覇で女子部総合優勝/全日本大学選手権
端艇部が総力を挙げて臨んだ全日本大学選手権。男子はエイトが予選敗退を喫し、優勝という目標には届かなかったが、女子は全4種目中3種目で1位を獲得。早大、仙台大などの強豪を破り、ついに悲願の総合優勝を達成した。
女子の強さは圧倒的だった。予選から他大の追随を許さない余裕のレースを見せつけ、4種目すべてのクルーが大会最終日24日の決勝に残った。その決勝でも、舵手なしペア、シングルスカル、ダブルスカルとレース順に着々と1位を獲得していき、3種目を終えた時点で既に総合優勝が確定。ついに成し遂げた悲願、しかも見事なまでの3種目制覇に、この1年間で一番の笑顔がはじけた。「最高です。明治でボートをやってきて良かった」
(井戸・農4)。
女子の強さは圧倒的だった。予選から他大の追随を許さない余裕のレースを見せつけ、4種目すべてのクルーが大会最終日24日の決勝に残った。その決勝でも、舵手なしペア、シングルスカル、ダブルスカルとレース順に着々と1位を獲得していき、3種目を終えた時点で既に総合優勝が確定。ついに成し遂げた悲願、しかも見事なまでの3種目制覇に、この1年間で一番の笑顔がはじけた。「最高です。明治でボートをやってきて良かった」
(井戸・農4)。
長年掲げ続けながらこれまで達成できなかった、史上初の快挙にもかかわらず、予選の段階から濃厚だった総合優勝。その強さは、かつてないほどの団結力に支えられていた。8月前半に行われた女子部の合同合宿では、例年クルーの力量に合わせて別々だった練習メニューを、全員が同じ水準まで引き上げてこなした。経験と実力で勝る上級生のクルーに、舵手付きクォドルプルの下級生クルーも必死に付いていった。その結果、「みんなでやってきたから、自分以外のレースも『とにかく勝ってほしい』という思いで見守った」(川野・営4)という女子部の一体感が生まれた。
合宿所の女子棟にあるホワイトボードが、その一体感を象徴していた。これまでほとんど活用されなかったボードに、インカレ直前、井戸が「総合優勝だ!」とメッセージを書き込むと、いつの間にか一人一人の書き込みでいっぱいに。「みんなでメダル獲るぞ!」「4年生に最高の恩返しを」。強さの源、全員の団結力が形となったホワイトボードだ。
そのボードの欄外に、書き添えられたメッセージ。「男子の分までやってやろう」。男子は、目標だったエイトの優勝を果たせず、出場した全クルーが決勝に進出できないという無念な結果に終わってしまった。「惨敗」(角監督)という厳しい声があちらこちらで上がる中、「優勝と言っておきながら…力不足でした」(伊藤(琢)主将・政経4)と部員たちは悔しさをあらわにした。男子は今後、今大会で引退が決まっている4年生に代わり、3年生が先頭に立つ。この結果を力に変え、巻き返しを図れるか。これからに期待したい。
「女子の強さ」を見せつけた今年のインカレ。部員たちの悔し涙、うれし涙は、大会中降り続いた雨に隠れた。しかし、勝っても負けてもこのインカレで流した涙を忘れることはきっとない。低迷期を脱出したい男子。また、ようやく手にした王座を守り続けたい女子。インカレを見据えてきた1年が終わり、次はどんな1年を駆け抜けるのか、新しい端艇部が今から楽しみだ。
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