4年生ラストインタビュー(4) 亀本純門

 第4回はFW亀本純門(文4=白樺学園)のインタビューをお送りします。
(この取材は書面と1月14日にオンラインにて行われたものです)

――今年1年間を振り返っていかがでしたか。
 「私自身、アイスホッケー人生の中でも今年みたいに全員そろわないという経験がなかったので、初めての経験だったんですけど、その中でもチームの中で一人一人が自分のすべき役割を考えてプレーしていたし、プレー以外でもベンチでの声かけとかも行っていました。一人一人が成長できた1年だったなと思います」

――これまでの日本学生氷上競技選手権(インカレ)との違いは感じましたか。
 「過去2年間は決勝戦となると、やはり緊張というか、いつもと違うなという気持ちでしたが、今年に関しては、逆にもうここまで来たんだという気持ちでした。緊張というか、あとはやるだけだなという感じで、そこまで重く(プレッシャーなどを)背負うことは、今年はなかったです。逆に去年とかの方が(プレッシャーなどを)背負ったわけじゃないですけど、すごく重く考えていました」

――準優勝が決まった時の当時の心境はいかがでしたか。
 「もちろん悔しいなということもありましたが、4年間の全てが終わったなと心の中で思っていました。ホッケーがどうこうっていうよりかは、後輩とか同期との生活が終わるんだなというのが一番頭に浮かんできました」

――同期の方々との4年間を振り返っていかがですか。
 「特に1年生の時は、ホッケー以外でも1年生の仕事というものがあったんですけど、結構ミスをして、そのミスを同期でカバーし合ったことが一番印象に残っています。4年目に関しても、チームを引っ張る立場になって、キャプテンを中心にチームがうまくいっていない時に、みんなこうすればいいんじゃないかという風に、お互い意見を言い合ったり、みんなそれぞれいろいろな支え方はありましたけども、助け合ったなと感じています」

――高校の時から一緒にプレーをしていたFW大竹広記主将(営4=白樺学園)の変化などは感じましたか。
 「高校の時は結構ふざけていて、高校の先生に怒られることが非常に多かったなと今思い出して感じています。今年はキャプテンにもなって、もちろんふざけるというのは変わらないんですけど、やる時はやるというように、チームのキャプテンがそのような雰囲気を出すことでチームも変わりました。でも、気を抜くところは気を抜いて、しっかりオンオフ、メリハリを持っていたなと思います。特に今年は高校生の時に比べるとそういう風に感じました。でも、寝起きに関してはいつも悪いんですけど、そこだけは変わらなかったです。起きるんですけど、寝起きの機嫌が良くないという感じです」

――高校の時と大学入学時でのギャップはありましたか。
 「高校の時も1年生の最初の大会とかに出ていたんですけど、結構(調子に)波があって。2年目にはケガをして最後のインターハイはベンチに入っていたけど出られないこともありました。大学生になって、特に最初の1年目はベンチ入りもしませんでしたし、2年目もベンチは入っていたけど試合になかなか出られない状況でした。悔しいのはもちろんあったんですけど、自分の中でそこまで重く考えないようにはしていました。自分は重く考えすぎるとやる気もモチベーションも下がってしまうので、そこは気にせず、いつも通りのことを行っていました。3年目から試合に出場するようになったんですけど、特にこれをやったから出られるようになったというのは正直ないと思っているのですが、高校の頃と比べてプレー中に頭を使うなと思ったので、常に頭を使ったプレーというのは練習から意識していました」

――ケガなどで辛い時期も長かったですか。
 「高校の時、一番ケガが多くて、高2の夏に肩を亜脱臼して、復帰したと思ったら1ヶ月ぐらいで今度は足の靭帯をケガしてしまって。ケガはつきもので仕方ないんですけど、やはりケガで長期離脱してしまうので、親にも申し訳なかったですし、自分の思い通りにいかないことが非常に辛かったです」

――それでも競技を続けることができた要因を教えてください。
 「チームメイトも高校の時にケガをしても支えてくれましたし、一番は両親に感謝をしていて、ケガなどで自分の思い通りにいかない時期であっても、両親はポジティブに支えてくれました。そこがここまでアイスホッケーを続けられた一番の要因だと考えています。金銭面でも、スティックは消耗品で、特に私自身、人に比べたら折れる本数が多くて、親にスティックが折れたという連絡もしていたので、本当に迷惑ばかりかけていました。そういう金銭面もそうですし、精神的な面でも一番両親には感謝しています」

――今後の競技との関わり方について教えてください。
 「趣味程度で行おうかなと考えています。あとは、何年後になるか分かりませんが、将来子どもができたらアイスホッケーやらせたいかもと引退してから思うようになりました。自分の子どもと同期の子どもが同じチームになったり、対戦相手だったりしたら面白そうじゃないですか」

――同部屋の後輩へメッセージをお願いします。
 「面白いものを日々見せてくれてありがとう。颯(DF阿部・法3=釧路江南)は朝から寝るまでうるさいけど、頼りがいのある3年生でいてくれてありがとう。清吉(FW佐々木・政経2=八戸工第一)は日々、訳の分からない笑いとたまにしてくれるマッサージありがとう。木戸(DF仁哉・文1=白樺学園)は、1年間あんまりやってないけど掃除、洗い物お疲れ様。そしてありがとう。3人ともオフの日はすごく有意義な生活を送っていると思うので、あとはオフじゃない日。チームが始動したら、まずは部屋の生活リズムの見直しから行ってください。新部屋長、ビシバシお願いします。3人とも活躍することを期待しています」

――来年度の後輩たちへ期待することはありますか。
 「もちろん3冠です。見に行ける試合は行こうと思っているので、明治らしいアイスホッケーを見せてほしいです。あとは、大人になること期待しています」

――ありがとうございました。

[倉田泰]