
学生バレー引退インタビュー③ 金田晃太朗
今年度、春季関東大学1部リーグ戦(春リーグ)6位、東日本大学選手権(東日本インカレ)2位、秋季関東大学1部リーグ戦(秋リーグ)2位、全日本大学選手権(全カレ)ベスト8を収めた明大。ブロックの要としてチームを支えた金田晃太朗選手(政経4=駿台学園)に学生バレー引退インタビューを行った。
(この取材は1月12日に電話で行われたものです)
――全カレを振り返っていかがですか。
「最終的には目標に届かなくてベスト8で終わっちゃったんですけど。自分がケガしてフルで出場できない分、後輩の山田(美雄・政経3=東福岡)や渡邉(健・政経2=日本航空)がしっかりと活躍してくれて、東亜大とか大事な試合でも勝ってくれたので、後輩の頑張りを見れてうれしかったなって思います」
――今年1年間を振り返っていかがですか。
「去年の武田大周さん(令6政経卒・現東レアローズ静岡)の代からスタメンが1人しか減ってないチームだったんで、周りからの期待も大きくて、それが少しプレッシャーに感じる1年でもありました。1年を通して東日本インカレも秋リーグも大学4年間の中で一番いい成績を収めることができたので、やりがいを残せた1年間だったかなって思います」
――岡本知也主将(政経4=五所川原工)はどのような存在でしたか。
「知也はしっかり練習中もチームをまとめる声掛けをしてたし、それ以外の面でも自分たちの精神的な支えになってくれたと思います。個人的にも仲良くて練習後によく飯行ってたんで。1年間知也よくやってくれたなって思ってます」
――大学4年間を振り返ってどのような4年間でしたか。
「自分が入学して1、2年間は全カレ含めていろんな大会で全然勝てなかったし、苦しい経験をしてきて。高校の頃と大学に入ってからとの成績の差にちょっとモチベーションが下がってしまった時期もありました。3年になってからは武田さん中心に上級生がチームを変えてくれて、最後の1年は自分たちがそれを継いでやるだけだったんで。4年間通して、武田さんたちの代にはすごく感謝をしてます」
――結果が出ない時期に明大に入ったことを後悔したことはありますか。
「いや、別に。自分で選んだ明治大学のバレー部だったんで、それを後悔してたらすごくダサいと思うし。そこに後悔はなかったです。ただ勝てない悔しさとか、みんな個々の能力はあるのに勝ち切れないもどかしさっていうのはありました」
――なぜ勝ち切れなかったんだと思いますか。
「単純に練習の質が低かったこととか、チーム内で(試合に出る)メンバーとそれ以外の選手との温度差がすごく開いてしまってたなって思っていて。コートに出てる6人が大事ではあるんですけど、それだけじゃやっぱり勝てないし。普段から明治はよくAB戦をやるんですけど、Bチームの実力がなかったらチーム全体の底上げにもならないし、Aチームも強くならないと思うんで。そこに勝てなかった原因があるのかなって思います」
――武田選手はどのようにチームを変えられましたか。
「まずは練習メニューを武田さんが細かく考えてくれました。あとは練習時間が今までよりも長くなったり、練習の質にもこだわって。イージーなミスや同じようなミスを何回もする選手に対しては厳しい言葉を掛けるとかしてチームを締めてくれて。いい意味でチームの嫌われ役を買ってくれたんで、すごく感謝してます」
――大学4年間は長かったですか、短かったですか。
「4年間は過ぎてみたら意外とあっという間でしたね。高校3年間よりも体感時間は短かったです」
――4年間で一番印象に残っている試合は何ですか。
「(今年の)東日本インカレの決勝戦が自分の中で印象に残っています。あとは3年生の時の全カレで、1、2年の時は2回戦までで負けてたけど、やっとそこを突破してベスト8まで行けた時の試合も。その二つがすごく自分の中で印象に残っています」
――4年間でご自身が成長したことは何ですか。
「高校の頃はライトをやったり、ミドルをやったりいろんなポジションをできたし、逆に言ったらミドルだけを練習するっていうことがなかったです。大学生になってからも最初はいろいろやってましたけど、最終的にはミドルに落ち着いて。大学ではポジションとしてのミドルの練習を数多くこなしてきて、チームに必要とされるプレーの精度を上げることができたかなって思います」
――ミドルブロッカーというポジションはどのようなところが楽しいですか。
「明治の時も高校の時も、自分がブロックのサインやサーバーに対してサーブのコースをサイン出してて。その指示通りに周りも動いてくれて、そのサインの目論(もくろみ)通りに相手が動いてくれてうまく戦術がはまった時とか。あとは自分がブロック止めた時とか、自分でタッチを引っかけてブレークの起点になれた時が一番楽しいですね」
――今後に向けて一言お願いします。
「大阪ブルテオンでまた一からのスタートになるんですけど、代表選手も数多くいる中で、競技者としても人としてもいい部分をたくさん学ばせてもらって、吸収して、いち早くコートに立って、大阪ブルテオンの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います」
――同期、後輩、応援してくれる方たちへメッセージをお願いします。
「同期には『4年間ありがとう。いろいろ迷惑かけたり大変だった時期もあったけど、4年間みんなで誰1人欠けることなくやり切れて楽しかったです。またどっかで会ったり飲み行ったりしよう』って感じで。後輩たちには『来年の新チームは優勝できるって信じてるんで頑張ってください』。(応援してくれる方には)『長い間明治大学を応援してくださってありがとうございました。まだまだ後輩たちが活躍してくれると思うんで、これからも明治大学の応援よろしくお願いします』」
――ありがとうございました。
[上原朋子]
金田選手の大阪ブルテオン内定インタビューはこちらから
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