
最終回・大舞台へ笑顔で出陣!インカレ壮行会
式とはいっても内容はOBから贈られた食材でのバーベキュー、伊藤主将(琢・政経4)によるあいさつと乾杯で始まったこの出陣式は、4日後にインカレを控えているとは思えないほどのリラックスした雰囲気で進んでいった。約15㎏の肉と超ビッグサイズのお釜いっぱいのご飯が見る見るうちに消えていき、最後には焼きそばまで登場する体育会らしいバーベキューとなった。
意外にも部員たちからいじられる伊藤(琢)主将や部員による体を張ったコントなども見られ、終始穏やかな雰囲気が流れた。この先輩後輩、そしてマネジャーも関係ないフレンドリーな雰囲気は端艇部の魅力でもある。かといって浮かれているわけではない。「今は疲労もたまり、ピリピリした雰囲気だが、そこでどこまで伸ばしていけるかで優勝の行方が決まる」と伊藤(琢)主将も冷静に分析するように、穏やかな雰囲気の中にもインカレ優勝への闘志は忘れてはいない。
そして楽しかったバーベキューも終わりを告げ、場所を合宿所内に移してミーティングが行われた。雰囲気はガラリと変わり、選手たちの表情も引き締まる。まずは伊藤主将から。「インカレが迫ってくるのではなく、自分から向かっていく気持ちを持ってほしい。何をすべきなのかをよく考えながら、受け身ではなく攻めの姿勢で大会に臨もう」。共に戦う部員に4年間の思いがこもった熱い言葉が送られた。
そしてマネジャーからのエールを経て、角監督の言葉でこう締めくくられた。「原点に返って、最終コーナーの1週間を過ごしてほしい。一夜漬けは通用しない。今までやってきたことを出し切れば必ず結果は付いてくる」。
インカレ直前の夏合宿も終え、いよいよ臨戦態勢に入る。合宿によって、「部員同士の距離が縮まった」(岩崎・法4)、「今までとは違う一体感も生まれ始めている」(伊藤(琢)主将)。成果は確実に表れてきているようだ。
今夏インカレが最後のレースとなる4年生も多い。それぞれが熱い思いを持ち、今大会に臨む。
「やってきたことをすべて出し切って、総まとめとしての最高の王様レースを見せたい」(井戸・農4)、「ここまできたらやるしかない。今までの集大成を出し切って、悔いの残らないようにしたい」(川野・営4)、それぞれ言葉は違うものの思いはみんな一緒だ。「勝負とは勝つもの」。角監督もこう言うように内容だけ良ければいいというものではない。しかし本学の選手が今まで培ってきたものをすべて出し切り、ベストを尽くすことができたなら、自然と最高の結果が生まれるに違いない。優勝を目指し、部を引っ張ってきた4年生の最後の大舞台が明日、いよいよ幕を開ける。

笑顔の4年生。
仲の良さはまさに「折り紙つき」だ
☆こぼれ話☆
実は今年、伊藤主将(琢・政経4)の誕生日がインカレ開幕と同時に訪れる。仲の良い端艇部。部員の誕生日は合宿所で祝うのが恒例となっている。忘れてならない日のはずが…。
「忘れてた」(各務・商4)、「しまったな」(岩崎・法4)とわざわざ本人の目の前で話し合う4年生2人。主将の誕生日にプレゼントを用意していない、と声を大にして悩む同期に、井戸(農4)がアドバイスを送った。「折り紙ならあるよ!」。たまらずストップをかけようとする伊藤(琢)主将だったが、3人は、じゃあ折り鶴を贈ろう、でも実は手裏剣しか折れない、などと暴走。しかし、最終的に「インカレのレースは伊藤のために漕ぐよ!」というプレゼントで統一された。
息ぴったりの4年生が揃って合宿所で過ごす日々も、インカレとともに終わりを告げる。大舞台では、それぞれが端艇部に最高のプレゼントを贈り合い、笑い合えるように全力のレースに期待したい。
☆最終的に決定したインカレクルーを発表します。ぜひ戸田ボートコースまで足を運び、明大端艇部を応援してください!
【男子】
シングルスカル:城篤史(商1)
ダブルスカル:江南一輝(政経1) 長原昌弘(農3)
舵手なしクォドルプル:伊藤琢磨(政経4) 小口太陽(政経1) 中島拓也(商2) 岩崎春弥(法4)
舵手付きフォア:駒尚明(商2) 草地一真(商1) 岩本勇祐(商2) 吉野文人(法1) 小西淳介(営1)
エイト:伊藤清剛(理工3) 平松伸一(営2) 遠藤幸太朗(理工3) 佐々木悠祐(法3) 嶋田友生(文3) 長谷川智耶(政経3) 各務結揮(商4) 渡邊浩志(法2) 越智達之(商2)
【女子】
シングルスカル:中山友紀(文2)
舵手なしペア:川野真由美(営4) 山口一穂(政経3)
ダブルスカル:井戸希恵(農4) 財津友美(政経4)
舵手付きクォドルプル:藤原尚(法3) 浅利真喜子(政経1) 三谷紗織(理工2) 田口莉佳子(法1) 中村ひろみ(情コミ3)
今回でWEB連載企画『インカレまで走る!』は終了します。同時に、とうとうインカレの開幕です。夏の終わり、戸田は最後で最大の熱気に包まれます。1年間をかけてインカレまで走ってきた明大端艇部。ゴールの後は、長い長いレースに見合った、最高の笑顔が見られるはずです。活躍に期待しましょう!
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