
4年生ラストインタビュー⑥/紅出勘太郎
今年度、関東学生春季1部リーグ戦から苦戦が続き、入替戦も経験した明大ハンドボール部。それでも土壇場で踏ん張りを見せ1部残留を果たし、関東学生秋季1部リーグ戦では王者・中大を倒すなど、チーム力を示した。本企画では、ラストイヤーを終えた4年生たちの思いをお届けする。
第6回は紅出勘太郎(政経4=氷見)のインタビューをお送りします。
(この取材は12月19日に行われたものです)
――今年を振り返っていかがですか。
「春はケガ人が多くて試合運びもうまくいかなくて、入れ替え戦まで行ってしまいました。秋リーグは、少しは立て直して強いチームを倒すことができたので良かったと思います。インカレは悔しい結果になってしまいましたが、みんなで楽しくやれたのではないかと思います」
――春リーグは5連敗スタートとなりました。
「悔しかったですね。思った以上にチームがまとまっていなくて、チームプレーより個人技に集中してしまいました」
――春は入れ替え戦も経験されましたが、なんとか残留を果たしました。
「入れ替え戦に回ったことがなかったので、雰囲気に飲まれそうになるのが怖かったです。勝ててほっとしましたが、チームとしては物足りない結果でした」
――秋リーグに向けて、重点的に練習した部分はありますか。
「自分はゴールキーパーなので、自身の技術をより高めて、フィールドではディフェンスやオフェンスとの連携を練習しました」
――秋リーグも開幕5連敗となりましたが、紅出選手の好セーブが光って強豪・日体大相手に勝利を収めました。
「明大の悪い部分が出て勝ち切れない試合が多かったですが、あの勝ちは大きかったです。強いチームに勝てたことで自信がついて、残りの試合もリズムに乗っていくことができました」
――春リーグに比べて成績が上昇した要因はどこにありますか。
「明大の弱みは、点差が離れると諦めてしまう選手が多いことでした。点差が離れないように食らいついて、自分自身も3、4点ビハインドの大事な場面でしっかりセーブして、勝ちのゲームにしていくことを意識しました」
――インカレを振り返っていかがでしたか。
「不甲斐ない試合でした。ミーティングで話した、相手の弱いところを突く展開に持っていけず、相手のうまいようにやられて負けてしまいました。全国大会に出て初戦で負けることが今までなかったので悔しかったです。『最後こういう形で終わってしまうのか』という感情が正直残ってしまいました」
――大学卒業後も競技を継続されますか。
「ハンドボールを続ける気はないです。地元に帰る機会があれば、地元の子たちに教えたりして関わろうと思っています」
――4年間共に戦ってきた同期に向けてメッセージはありますか。
「辛いことも悲しいことも楽しいことも一緒に経験してきたので、それぞれ別の道に進んでも頑張っていけると思っています」
――後輩に向けてひとことお願いします。
「今年は4年生が不甲斐なかったので、自分たちが見られなかった景色を教えてくれればと思って応援しています」
――現地で声援を送ってくださったり、SNSを通して応援してくださったファンの方々にメッセージをお願いします。
「情けない試合が多いシーズンでしたが、諦めず勝利を願って応援してくださる方々への感謝の気持ちを忘れずに戦いました。これからも明大ハンドボール部の応援をよろしくお願いします」
――ありがとうございました。
[橋場涼斗]
◆紅出 勘太郎(べにで・かんたろう)政経4、氷見高。184センチ、87キロ。
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