4年生ラストインタビュー③/太田隼斗

2025.01.12

 今年度、関東学生春季1部リーグ戦から苦戦が続き、入替戦も経験した明大ハンドボール部。それでも土壇場で踏ん張りを見せ1部残留を果たし、関東学生秋季1部リーグ戦では王者・中大を倒すなど、チーム力を示した。本企画では、ラストイヤーを終えた4年生たちの思いをお届けする。

第3回は太田隼斗(営4=藤代紫水)のインタビューをお送りします。
(この取材は12月4日に行われたものです)

――ハンドボールを始めたきっかけを教えてください。
 「父がハンドボールの選手だったので、その影響で小学校の時に始めました」

――明大を選んだ理由を教えてください。
 「先輩方で日本代表の選手や、今日本リーグで活躍されている選手が何人も在籍していたというのもあって、高校の頃からずっと見ていたチームだったので、明治大学を選びました」

――4年間を振り返っていかがですか。
 「最初は環境的にも、先輩方もすごくレベルが高くて、高校生の時と比べたら全然難しい部分もあったんですけど、監督さんや先輩もすごく優しい方が多くて。いろんなことを教えてもらいながら、2年生から試合に出場したり、いろんな経験を経て3、4年生と、結果としては(インカレ)ベスト8 というのが最高成績で、僕らの代でも思うような結果にはならなかったんですけど、同級生と4年間切磋琢磨(せっさたくま)できたことが自分の成長にもつながったし、その先輩方が教えてくれたことというのは、今の自分のハンドボールのスタイルや他にも人間力という面ですごく成長できた4年間だったかなというふうに思います」

――一番印象に残っている試合はありますか。
 「3年生の時の秋リーグの最終戦です。自分じゃなくて、先輩がスターティングメンバーで入っている試合だったんですけど、急きょ自分がスタメンで出場することになって、もらったチャンスをモノにできた試合でした」

――4年生では副キャプテンとして、意識していたことはありますか。
 「キャプテンがあまり言うタイプではなかったので、ハンドボールということよりも、気持ちの部分でチームを鼓舞しようと心掛けていました」

――ハンドボール部での思い出はありますか。
 「部活動外でもみんなで時間を合わせてジムに行ったり、同級生や先輩と一緒に部活動外でも交流して、高め合いながら成長していけたという、その日々がすごくいい思い出でした」

――尊敬している方はいらっしゃいますか。
 「日本リーグで活躍されている選手もそうですが、同期の黒田(耕太郎、法4=幕張総合)です。一般入部の選手は他の大学にはなかなかいなくて、試合に出られなくても気持ちの部分でめげないし、試合に出られない期間がすごく多かった中で、自分なりにジムに行ったり自主練習を一緒にやったり、ずっとハンドボールに対して熱意がすごかったなと思います」

――後輩で期待を寄せている選手はいらっしゃいますか。
 「自分の代でも一緒に隣でプレーしていた細野(聖太、政経3=春日丘)選手です。点取り屋だと思うので、もっと磨きをかけて自分の代で爆発して、チームを常に勝たせられる選手になると思っているので期待しています」

――同期の存在はいかがですか。
 「自分たちの代はみんなですごく仲良くて、部活動外でもみんなでジムに行ったり、練習終わりにみんなでご飯を食べに行ってハンドボールの話をしたり、精神面でもずっと支えてくれていた存在だったかなと思います」

――後輩に伝えたいことはありますか。
 「試合に勝てない時期があったりして自分たちのモチベーションが下がってしまうような時期もあると思うんですけど、気持ちの部分では絶対に負けないでほしいなと思います」

[木曽琴乃]

◆太田 隼斗(おおた・はやと)営4、藤代紫水高。180センチ、75キロ