4年生ラストインタビュー②/野田翔太

2025.01.11

 今年度、関東学生春季1部リーグ戦(春リーグ)から苦戦が続き、入替戦も経験した明大ハンドボール部。それでも土壇場で踏ん張りを見せ1部残留を果たし、関東学生秋季1部リーグ戦(秋リーグ)では王者・中大を倒すなど、チーム力を示した。本企画では、ラストイヤーを終えた4年生たちの思いをお届けする。

第2回は野田翔太(政経4=マリスト学園)のインタビューをお送りします。

(この取材は12月7日に行われたものです)

――今年度を振り返って、ご自身にとってはどのような一年になりましたか。
 「今まで小4からハンドボールをしていて、小学校でも中学校でも高校でも、最高学年になった時に、キャプテンとしてチームを引っ張ってきていたんですけど、大学ではそうではなくて、普通に最高学年としての一年だったので。なんて言うんですかね、キャプテンの尾谷(浩希主将・法4=愛知)とかが大変そうだったりしたら支えたり。あとは下級生の意見を尾谷に伝えられるようなパイプになったりとか、そういう立ち回りをして頑張ってきた一年でした」

――今年度印象に残っている試合はありますか。
 「印象に残っている試合は春(リーグ)も秋(リーグ)も中央戦ですかね。(どういったところが印象に残っていますか。)確か春だったと思うんですけど、最後に3年生の近藤(佑樹・農3=春日丘)が(最後にシュートを)決めて勝った試合がすごく印象的だったのと、秋は唯一明治が(秋リーグで優勝した)中央に勝てたからという感じですかね」

――全日本学生選手権(インカレ)では途中からの出場でシュートを決めていました。振り返っていかがですか。
 「(試合の)出場時間自体は短かったんですけど、 母と父と母の祖父祖母も来ていて。今まで小学校から(ハンドボールを)続けていたと言ったんですけど、中学校だったり高校だったりで出会った人たちとかも応援というか見に来てくれていて。そういう人たちだったり、あとは一緒のポジションで同じスポーツ推薦じゃない組だった黒田(耕太郎・法4=幕張総合)もいるんですけど、そういう人たちの分もなんか絶対に決めなきゃと思って、1点決められたので、その人たちのおかげで頑張れたなみたいな感じでした」

――ベンチもかなり盛り上がっていました。
 「いや、もうもちろんうれしかったのもありますし、ありがとうの気持ちもありましたね」

――インカレの試合終了後には黒田選手と小泉涼太選手(農2=藤代紫水)と肩を組んであいさつをしていたのが印象的でした。同じポジションで切磋琢磨(せっさたくま)してきた形でしょうか。
 「もうその通りですね。年下にスタメンを取られているという悔しい気持ちももちろんあったんですけど、部活をやっている時は。でも『小泉だから大丈夫だろう。小泉ならいけるだろう』みたいな気持ちも当然あって。試合の時はもちろん全力で応援して。でもいつでも変われる準備はしていてみたいな難しい立ち位置だったとは思うんですけど、3人でお互いに刺激し合いながら仲良く、でもライバル関係でみたいな、いい関係だったのかなと思いますね。そういう感じだったので、最後(1回戦で負けて)終わってしまって。その後小泉が(その試合で)1本シュートを外したんですけど、それも含めてのだとは思うんですけど、小泉が試合終了後に『ごめんなさい』って言ってきたんですよ。それがすごく印象的で『全然お前のせいじゃないのに』と思いながら『ありがとう、今まで頑張ってくれて』と思いながら、なんか肩組んでいましたね(笑)」

――4年間を振り返って思い出に残っていることはありますか。
 「思い出に残っていることというよりかは、好きな時間になるんですけど、練習が始まる前と練習が終わった後のテーピング巻きながら喋ったり、練習が終わった後なんか座って喋ったりとか。 あと、練習前に明治ではちょっとしたシュートゲームみたいなのがあって、そういう練習前、練習後の時間が毎日好きでしたね」

――一般入部だとおっしゃっていましたが、大学でもハンドボールを続けた理由を教えてください。
 「ハンドボールが好きだったのが一つと、あと2個上に小、中、高、大全部同じ先輩がいて、同じハンド部で。その人がいて、その人に話を聞いて明治でハンド(ボール)続けたいなと思ったので続けた感じですね」

――大学で競技はやり切りましたか。それとも何か心残りはありますか。
 「やり切った感じはあるんですけど、強いて言うならやはりインカレで勝ちたかったですよね。秋リーグで最後勝って終わっていて。勝てて、みんなで試合が終わったとイエーイってやるのがやはりすごく楽しかったんで。あと一回でも多くそれを味わいたかったなという感じでしたね」

――同期にメッセージがあればお願いします。
 「同期、いやもう本当に4年間一緒に頑張って、ありがとう、お疲れ様というのが一つと、あとは卒業旅行行こうねという。(どこに行きたいですか。)今のところ候補に上がっているのが大阪と、黒田からの発案で択捉島に行こうみたいな、わけ分かんないっすよね(笑)」

――期待している後輩はいらっしゃいますか。
 「そうですね。もちろんみんな頑張ってくれという感じではあるんですけど。 めちゃくちゃいるっす。めちゃくちゃいるな、本当に。もちろん全員応援しているんですけど、学年で1人ずつ行きますね。まず3年で細野(聖太・政経3=春日丘)はやはり次の代でも絶対にキーマンになってくるし、あいつの良し悪しでチームが変わると言っても過言ではない選手だと思うので、頑張ってもらいたいですね。で、2年はやはり小泉ですかね。もう全部シュート決めてほしいです。1年は岩下真大(政経1=マリスト学園)ですかね。同じ高校で同じポジションなのでやはり応援したいですね

――ハンドボールは続ける形になりますか。それとも大学で一区切りという形になりますか。
 「半々という感じですかね。僕熊本に帰る予定なんですけど、(ハンドボールを)続けようかなでも新しいスポーツも始めてみたいな、みたいな。(新しく始めたいスポーツは具体的に何かありますか。)ゴルフは少しやってみたいなというのと、あとは、冬限定になるんですけど、スノボ(スノーボード)もやりたいなと思っていて。一回やって楽しかったので、今年も行くんですけど、毎年行けたらいいなみたいな感じですかね」

――大学4年間を締めくくる一言をお願いします。
 「締めくくる一言、難しいですね(笑)。でも本当にいろんな人の支えでやってこられたと思うので、本当にありがとうございましただと思います」

――ありがとうございました。

[堀口心遥]

◆野田 翔太(のだ・しょうた)政経4、マリスト学園高。168センチ、66キロ。